【ベースブリード弾】(べーすぶりーどだん)

Base Bleed.

榴弾砲など間接砲撃に用いられる砲弾の一種。
尾部の構造に特徴があり、弾頭自体は特定の構造を要求しない。
榴弾を弾頭とするものが一般的だが、それ以外の砲弾にも応用できる。

尾部に燃焼速度の遅い火薬が充填されていて、発射後に点火されてガスを噴射する。
これによって飛翔中の空気抵抗による減速を押さえ、より長い有効射程を確保できる。

ガス噴射自体に推進力はほとんどなく、弾の後ろの気圧を高める程度のもの。
それによって弾道上で気圧が乱高下する事を防ぎ、空気抵抗を低減する。

通常砲弾の場合、弾が通過した直後はほとんど真空に近い状態まで気圧が低下する。
そこに"真空に引っ張られる"事で渦流が生じ、大きな空気抵抗を発生させて砲弾を減速させる。

ガス噴射の機構が砲弾重量を圧迫するため、同じ砲の通常弾頭よりも破壊力などで劣る。
また、ガスの噴射によって弾道がズレるため、半数必中界も通常弾頭より広い。


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