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【ZB26】 †
ブルーノ「ZB26」。
1926年にチェコスロバキアで開発され、チェコ軍に正式採用された軽機関銃。
シンプルなメカニズム、高い工作精度により、作動安定性が高く、どんな悪条件でも動くことから「無故障機関銃」と呼ばれ、その後の機関銃開発に多大な影響を与えた。
1938年にイギリスで開発されたエンフィールド ブレンは、本銃の改良モデルであるZB30を、さらにイギリス向けに設計し直したもので、現在でも「L4」の名称で後方装備として使用されてる。
中国戦線でこの銃に苦汁をなめさせられた日本軍は『チェコ機銃』『ブルーノ機銃』と呼んで恐れ、鹵獲・輸入したものを準制式兵器として使用している。
後年には、ZB26を参考に(ほぼコピー)して設計した九七式車載重機関銃や、九六式・九九式軽機関銃の開発にも影響を与えている。
性能諸元 †
全長：1130mm
重量：9.6kg
銃身長：503mm
使用弾薬：7.92×57mm
装弾数：20/30発
弾倉：箱型
発射速度：550発/分
派生型 †
- ZB26：初期生産型でチェコ軍での採用型。
- ZB27：チェコ軍で採用されたZB26の銃身・ガス圧システム等の小改良型。ZB26と混同される事が多い。
- ZB30：銃身を若干短くして、ガスパイプを備えた海外輸出型。各国軍によって様々な仕様がある。
- エンフィールド・ブレン（ブレンガン）：ZB30のイギリス軍採用型。
- 九六式･九九式軽機関銃：日本による独自改良型。
- シャーテルロー M1924/29：フランスによる独自改良型。
- Vz52：戦後チェコ軍に採用された型。7.62mm×45弾仕様(チェコの独自規格)でマガジン･ベルト給弾とも使用可。
- Vz52/57：Vz52の7.62mm×39弾改造型。
- Vz59N：最終後期生産型。汎用型で7.62mm×54R弾を用いるベルト給弾式。
- MG26（t）/MG146（j）：ドイツ軍のチェコスロバキア占領の際に鹵獲されたZB機関銃のドイツ側呼称
