【フェアチャイルド】(ふぇあちゃいるど)

Fairchild industry.

1924年にSharman M.Fairchild(シャーマン・M.フェアチャイルド)がニューヨークにおいてFairchild Aviation(フェアチャイルド・エビエーション)を創立したことに端を発する、米国の航空機メーカー。
1929年にクライダー・ライスナー社、1964年にはヒラー社を、1965年にはリパブリック社を買収し、社名をFairchild industry(フェアチャイルド・インダストリー)に変更した。

同社の製品としてもっとも有名なのは、1970年代にアメリカ空軍に採用されたA-10サンダーボルトIIである。
同機において成功を収め、空軍の次期練習機「T-46A」も受注した同社の将来は明るいと思われていたが、銃好きの社長が1954年10月1日に設立した銃器生産のための子会社・アーマーライト社が経営難により大赤字を出し、親会社であるフェアチャイルドを巻き込んで倒産しかかる。
これにより、受注を受けていたT-46A計画も計画自体が見直され、発注はキャンセルとなった。
この後、フェアチャイルドは経営再建のためリスクの高い軍用機開発から撤退することを決めた。

しかし、悪化した経営はその後も好転することなく、同社は1990年に裁判所から破産宣告を受けるが、これを乗り越える。
1996年にドルニエ社と合併し、フェアチャイルド・ドルニエ社となるが、この会社も2002年前期に債務超過となりふたたび破産した。
破産を逃れた同社の資産は、M7エアロスペース社に買収された。

オフィシャルサイト
http://www.m7aerospace.com/


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