【バレルロール】(ばれるろーる)

barrel roll.

飛行機の行うマニューバーのひとつ。
操縦桿を斜め手前に倒し、ロールしながら機首上げを行う。
結果、機体は螺旋を描くように側転し、進行方向と高度は実行前の状態に戻るが、位置だけは左右にずれる事になる。

この一連の動作が、樽(barrel)の形状に沿って紐を巻き付けるように見える事から「バレルロール」と呼ばれるようになった。

戦術的には、目視内射程内の機銃から狙われている状況下で、キルコーンから離脱するために行う事が想定される。
バレルロールによってごく短期間の安全な時間を確保でき、その間に減速するで、背後から迫る敵戦闘機オーバーシュートを誘発できる。

また、自機に迫っているミサイルを回避するために行う事もある(蛇行機動)。

ミサイルは目標までの最短距離を直進する。
このため、標的が螺旋を描くように旋回していると、それを正面に捉え続けるために方向転換を繰り返す。
結果、ミサイルの軌跡は蛇行するように曲がりくねったものになり、設計上の有効射程に到達する前に推進剤を使い果たす。


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