【バードストライク】(ばーどすとらいく)

Birdstrike.

鳥が衝突した事が原因で発生する事故のこと。
こびりついた死骸と血痕で視界が遮られたり、窓や機械部品が破損する事が二次被害の原因となる。
バイクや自転車などでは人体に激突した事が原因で操作を誤る恐れもある。

高速の航空機の場合は特に深刻で、風防ローターエンジン吸気口に衝突する(FOD)と墜落に至る場合もある。
鳥は航空機から見て低空を選んで飛ぶ事が多く、従って最も危険な離着陸の際(いわゆる魔の11分間)にバードストライクが生じる事が多い。
また、空港飛行場は河川や海の近く(つまり渡り鳥などの生息地)に建設される事が多いため、発生件数自体も非常に多い。

多くの空港では、バードストライク防止のために射殺・威嚇などの処置を行うが、環境保全や保安上の問題から完全な対策はできないのが実情。

土地取得や自然環境(即ち近隣住民の権利)の問題から、空港内に鳥が入り込めない環境を構築する事は不可能である。
また、滑走路付近で人間が狩りをする場合、その狩人が誤射を起こしたり、意図的に殺人事件やテロ行為に走る危険性も否定できない。
銃の携帯が許可されず、遊戯銃や紙火薬で威嚇する事しかできない、という場合もある。


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