【デルタ翼】(でるたよく)

深い前縁後退角と浅い後縁角からなる、直角三角形に近い形の翼。「三角翼」とも。
音速を越える速度域でも空力的に安定しており、高速での飛行に適する。
また翼幅の割に翼面積が大きいため、翼面荷重を小さく抑えるメリットもある。

しかし、後退角が非常に大きいため、低速時には迎え角が非常に大きくなったり、翼端失速を起こしやすかったりする欠点がある。
これらの欠点を補うため、ダブルデルタクリップトデルタクロースカップルドデルタなどの変形デルタ翼が開発された。

主翼にデルタ翼を採用した飛行機には無尾翼機が多いが、例外としてA-4MiG-21などの有尾翼機も存在する。

関連:可変後退翼


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