【ディレイドブローバック】(でぃれいどぶろーばっく)

delayed blowback
発射薬の燃焼ガス圧や撃発時の反動を緩和する機能を備えた擬似的な閉鎖機構
一般的な閉鎖機構遊底と銃身を機械的に噛み合わせて薬室を閉鎖するのに対し、ディレードブローバックは遊底単体を一時的に押さえつけてブローバックを「遅らせる」ことで、結果的に薬室を閉鎖する。
この方式はショートリコイル?に比べ、銃身が機関部に固定されるため、命中精度の向上が期待できる。
ローラーロッキング*1やガスロッキングなど様々な手法があり、銃の性能やコストに大きく影響する。

発砲の反動による部品同士の衝突は銃を自壊させたり射手を打撲する危険性があり、何らかの形で反動を逃がす必要がある。
ストレートブローバックも遊底の移動(ブローバック)によって反動を逃がすものだが、反動の強い大口径弾を用いる場合は十分に機能しない。
そこで、反動の一部を遅延(delay)させる事で力を分散させ、危険な衝撃を和らげる機構が開発された。
それらのメカニズムを総称してディレイドブローバックと呼ぶ。


*1 ローラーロッキングはショートリコイルに用いられる場合もある。

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