【ティルトローター】(てぃるとろーたー)

Tilt rotor

転換式航空機の一種で、ローターの向きが機体に対して可変式の方式。または、それに用いられるローターのこと。

一般に、主翼の両端にローター付きのエンジンポッドを取り付け、その付け根部分を回転させてローターを上方あるいは前方に向ける仕組みを採る。
(エンジンポッドを主翼ごと回転させるものをティルトウィングという)

VTOL式運用も可能だが、ペイロードを重視する場合はローターを斜め上に向けて短距離離陸、前に向けて巡航、上に向けて垂直着陸するSTOVL式運用となる。

アメリカ軍向けのV-22は以前から開発を続けられていたが、初めての試みのため機構上の問題、パイロットの問題などから難航していた。
現在は海兵隊に制式採用され*1、調達が続いている。

また、ビジネス用途の「BB609」も並行開発されていたが、採算などの事情によりメーカーを変え、AW609として開発が続けられている。

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MV-22。左が巡航状態、右が離着陸状態。


*1 日本の自衛隊でも25大綱での調達を検討している。

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