【チョールヌイ・オリョール】(ちょーるぬい・おりょーる)

Объект 640 <<Чёрный орёл>>

ロシア連邦が開発した試作主力戦車
名称はロシア語で「カザノワシ」の意味。また、「ブラックイーグル(Black Eagle)」とも呼ばれることもある。
国営公社オムスク戦車工場が開発を担当していた。

1997年から「オブイェクト640(第640号計画)」の名称で開発が始まり、1999年に試作車がシベリアで行われた展示会に出展されたが、2002年にオムスク戦車工場が倒産したため開発は中止になっている。
車体はT-80Uをベースに車輪を7輪式に変更したものを使用しており、砲塔は大型の砲塔バスル(後部張り出し)を有するものを搭載している。
主砲は2A46M 125mm滑腔砲を搭載*1、新型の自動装填装置や照準システムなどを搭載した。
また、防禦装置には「シュトーラ2」及び「ドロースト(ツグミ)」アクティヴ防禦システムを装備し、装甲には「カークトゥス(サボテン)*2」と呼ばれる爆発反応装甲複合装甲を兼ねた特殊装甲を装備している。

スペックデータ

乗員3名
全長12m
車体長7m
全高1.8m
全幅3.5m
重量50〜55t
懸架方式トーションバー方式・全輪独立懸架
エンジンGTD-1250 ガスタービンエンジン(1,250馬力)
速度70km/h
行動距離500km
装甲爆発反応装甲(「コンタークト5」・「カークトゥス」)
武装2A46M 125mm滑腔砲
NSVT 12.7mm機関銃
PKT 7.62mm機関銃



*1 さらに、140mm滑腔砲の搭載も考慮されていた。
*2 カクタス装甲とも呼ばれる。

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