- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- チーフテン へ行く。
- 1 (2008-10-11 (土) 15:13:34)
- 2 (2008-10-11 (土) 15:14:03)
- 3 (2009-02-21 (土) 09:02:56)
- 4 (2009-02-22 (日) 18:04:45)
- 5 (2009-09-10 (木) 07:48:04)
- 6 (2009-12-01 (火) 13:49:04)
- 7 (2011-01-20 (木) 23:23:59)
- 8 (2011-12-23 (金) 21:50:32)
- 9 (2012-08-09 (木) 02:50:35)
- 10 (2012-08-09 (木) 20:15:00)
- 11 (2013-06-01 (土) 10:40:35)
- 12 (2013-07-13 (土) 02:31:18)
- 13 (2013-11-08 (金) 21:37:36)
- 14 (2017-01-28 (土) 19:37:39)
- 15 (2019-11-13 (水) 09:03:17)
- 16 (2019-11-13 (水) 15:50:27)
- 17 (2020-10-03 (土) 14:51:24)
- 18 (2023-01-21 (土) 11:09:07)
- 19 (2023-01-21 (土) 21:07:33)
- 20 (2023-01-22 (日) 19:08:15)
【チーフテン】 †
FV4201 "Chieftain*1".
1960年代に英国で開発・生産された主力戦車。
英国陸軍には1963年から配備が始められ、1971年までに約900両が生産・配備された。
本車は元々、英国陸軍の主力戦車だった「センチュリオン」とその支援用重戦車「コンカラー」の両車を統合するという目的で開発が始まった。
開発当時、対戦車ミサイルや歩兵用の携帯対戦車火器が急速に発達したことにより、西側諸国の主力戦車*2は軒並み105mmライフル砲を装備し、防護を機動力で補おうとしていた。
しかし、本車はその潮流に反して強力な55口径120mmライフル砲L11A5を備え*3、強力な防護装甲を誇る重戦車として登場した。
当時は保守的な設計と評価されたが、現代からみれば機動性を除けば、むしろ先進的と言える。
事実、現代戦の経験が豊富なイスラエルが購入を希望したほどである*4。
その後も装甲や火器管制装置の改良が加えられながら、後継のチャレンジャーが登場するまで、NATO軍の第一線で運用された。
イギリス以外ではイラン、ヨルダン、オマーン、クウェート等の中東諸国に採用された。
スペックデータ †
乗員 | 4名 |
全長 | 10.75m |
全高 | 2.32m |
全幅 | 2.82m |
戦闘重量 | 55.0t |
懸架方式 | ホルストマン方式 |
エンジン | レイランド L60No.4Mk.7A 2ストローク対向ピストン式6気筒液冷ディーゼル (出力750hp/560kW) |
登坂力 | 60% |
超堤高 | 0.9m |
超壕幅 | 3.14m |
最大速度 | 48km/h(路上) |
行動距離 | 450km |
装甲 | 100mm+(車体前面)/100mm+(砲塔前面) |
兵装 | L11A5 55口径120mmライフル砲×1門(弾数54発) L21A1 7.62mm機関銃×1挺 L8A1 7.62mm機関銃×1挺(弾数4,000発) 6連装発煙弾発射器×2基 |
派生型 †
- 基本型
- チーフテンMk.1:
試験・訓練用の先行量産型。L60Mk.5エンジン(出力585hp)を搭載。
- チーフテンMk.1/2:
チーフテンMk.2基準に改良した型。L60Mk.4A2エンジン(出力650hp)を搭載。
- チーフテンMk.1/3:
エンジンをL60Mk.5A(出力650hp)に換装した型。
- チーフテンMk.1/4:
エンジンをL60Mk.6A(出力650hp)に換装し、改良型のレンジングガンを装備した型。
- チーフテンMk.1/2:
- チーフテンMk.2:
初期生産型。
エンジンは出力650馬力のものに換装されている。
- チーフテンMk.3:
新型キューポラやエアクリーナーを装備した改良型。
装備の違いにより、Mk.3/2、Mk.3/3とイラン向けの輸出型であるMk.3/3(P)がある。
- チーフテンMk.3/2:
電装系とエアクリーナーを改良した型。
- チーフテンMk.3/3:
レーザーレンジファインダーや改良型NBC防護パッケージを装備する型。
- チーフテンMk.3/3(P):
MK.3/3のイラン向け輸出型。
- チーフテンMk.3/2:
- チーフテンMk.4:
チーフテンMk.3の燃料搭載量を増加させた型。試作のみ。
- チーフテンMk.5:
チーフテンMk.3/3をベースにエンジンをL60Mk.8A(出力750馬力)に換装し、NBC防護に改良を施した型。
- チーフテンMk.5/5P:
Mk.5のイラン向け輸出型。
- チーフテンMk.5/2K:
Mk.5のクウェート向け輸出型。
- チーフテンMk.5/5P:
- チーフテンMk.6:
Mk.2のエンジン出力強化型。
- チーフテンMk.7:
Mk.3をMk.6相当に改修した型。
- チーフテンMk.7/2C:
Mk.7のオマーン向け輸出型。
- チーフテンMk.7/2C:
- チーフテンMk.8:
Mk.3/3をMk.6相当に改修した型。
- チーフテンMk.9:
Mk.6の射撃統制装置を改良型に換装した型。
- チーフテンMk.10:
Mk.7にMk.9相当の改修を施し、主砲前半部にゴムを使用した複合装甲「スティルブリュー(Stillbrew)」を付加した型。
- チーフテンMk.11:
Mk.8の近代化改修型。
Mk.10相当の改修に加え、NBC防護の改良および砲塔左舷のサーチライトをTOGS(Thermal Observation and Gunnery System,熱線探知・火器管制装置)に変更した。
- チーフテンMk.12:
Mk.5にMk.11と同様の改修を実施した型。
- チーフテンMk.13:
MK.11からの改良が計画されていた。
チャレンジャー2が開発されたことでキャンセルされた。
- チーフテンMk.1:
- 試作型
- 派生型
- 輸出・海外型
- ハリド:
「シール1」がヨルダンで採用された際の呼称。
- シール1:
イラン向け改修型。走行装置をチャレンジャー1と共通化する改良が行われている。
イラン革命により契約がキャンセルされた。
- シール2:
イランでの独自改修型。
車体後部が傾斜しており、砲塔側面のサーチライトが無くなっているなどの違いが見られる。
- Mobarez:
イランでの独自改修型。
車体側面の装甲およびサイドスカート形状が異なり、エンジン出力が強化されている。
- ハリド:
*1 「族長」もしくは「酋長」の意味で、イギリスで「Chieftain」と言った場合、特にスコットランド高地氏族をはじめとする大英帝国隷下の族長や酋長を指す。
*2 M60(米)・レオパルト1(旧西ドイツ)・AMX-30(フランス)・74式戦車(日本)など
*3 しかし、この砲は分離弾薬方式で弾頭と装薬が分離しており、装填手の負担を軽減する様に配慮されていたが、結果的に発射速度は低下してしまった。
*4 ただし、イギリス政府は本車の輸出を許可しなかった。
*5 Signature Integration Demonstratorの略。
*6 Armoured Vehicle Royal Engineersの略。
*7 Armoured Recovery Vehicleの略。
*8 Armoured Recovery and Repair Vehicleの略。
*9 Armoured Vehicle-Launched Bridgeの略。