【ダクテッドファン】(だくてっどふぁん)

Ducted Fan
ヘリコプターテイルローターを、垂直尾翼に内蔵したもの。
形状が換気扇に似ていることから、その名が付けられた。

振動や騒音・抗力などが小さく、地上で危険が少ない、また衝突事故が起こった際の被害が小さいなど、露出型のテイルローターに比べて多数のメリットがある。
ただしテイルローターとしての推力効率が悪いという弱点もある。
なお、現在の採用機種は静かであるが、日本でも広く使われたアエロスパシアル社のドーファンシリーズの耳障りな高周波音は有名である。

アエロスパシアル(現ユーロコプター)SA341ガゼルに初めて採り入れられ、以後多くの同社製ヘリコプターに用いられた。
長年アエロスパシアルが特許を持っていたが、近年ではこれが切れたため、他社のヘリコプターにおいても見られるようになった。

「タグテッド・テイル・ローター」または「ファンテール」、「フェネストロン」と呼ばれることもある。
なお「フェネストロン」は、ユーロコプターの商標である。


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