セスナ・サイテーションのバックアップ(No.3)

【セスナ・サイテーション】(せすな・さいてーしょん) †

Cessna Citation.

アメリカの軽飛行機メーカー・セスナ社が1960年代より開発・生産・販売しているビジネス機。
当初は一つのモデルの名称だったが、後継機にも「サイテーション」の名前が使われ、現在ではセスナ社の生産するジェット機すべてを指す愛称として用いられている。

当初、ビジネス機市場は高価なジェット機と安価なターボプロップ機（ビーチクラフト・キングエアなど）の二つに分かれていたが、本機はこの間を埋める安価なジェット機として開発された。
このため、当初の機体（モデル500）は直線翼の機体に小型のターボファンエンジンを備える機体として「ファンジェット500」のプロジェクト名で開発された。
発表当初は「速いジェット機などだれが欲しがるのか？」という声もあったが、発売されるや爆発的な売れ行きを見せ、セスナ社の予見が正しかったことを証明した。

発売にあたり「アビオニクスをパッケージ化」「機体価格に『運航スタッフの教育訓練』『初年度の運航整備管理』『機体・アビオニクスの保証』までパッケージ化」などの施策がとられ、顧客の購入にあたっての不安を払拭するキャンペーンが打たれていたのも大きい。

本機は一般顧客以外にも軍や政府機関にも幅広く採用されており、アメリカ軍では「T-47」「UC-35」として採用されている。
また、航空自衛隊でも飛行点検隊で使用しているYS-11FC及びU-125の代替となる機体として採用を決めている。

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主なバリエーション †

サイテーション500：
当初は「ファンジェット500」という仮称名で開発された初期モデル。
サイテーションⅠ：
サイテーションⅠ/SP：
パイロット一人での操縦を可能にした最初のモデル。
サイテーションⅡ：
- T-47：
  サイテーションⅡをアメリカ海軍がレーダーシステムの訓練用として購入したもの。
- OT-47：
  アメリカ国防総省が麻薬捜査用として導入したもの。
サイテーションⅡ/SP：
サイテーション・ブラボー：
サイテーションS/Ⅱ：
サイテーションⅤ：
サイテーション・ウルトラ：
- UC-35A：
  サイテーション・ウルトラをアメリカ陸軍が輸送機として購入したもの。
- UC-35C：
  A型同様、アメリカ海兵隊が購入したもの。
サイテーション・アンコール：
- UC-35B：
  サイテーション・アンコールをアメリカ陸軍が輸送機として購入したもの。
- UC-35D：
  C型同様、アメリカ海兵隊が購入したもの。
サイテーション・アンコール+：
サイテーション・エクセル：
サイテーションXLS：
サイテーションXLS+：
サイテーションⅢ：
サイテーションⅣ：
Ⅲの改良型として提案されたが、セスナ社自身により中止。
サイテーションⅥ：
Ⅲの低価格版。
サイテーションⅦ：
サイテーションⅩ：
巡航速度はマッハ0.92とモデル中最速で、超音速旅客機「コンコルド」の退役後、2008年までは世界最速の民間航空機でもあった。
サイテーション・ソヴリン：
「最も安く、最も大きく、最も遠くまで飛べる中型機」として発売。
日本でもJAXAが飛行実験機として導入した。
サイテーション・ジェット：
当初のサイテーション500のコンセプトに立ち返り「エントリーモデル」として開発された小型機。
「CJ1」「CJ1+」「CJ2」「CJ2+」「CJ3」「CJ3+」及び「CJ4」の派生型がある。
サイテーション・マスタング：

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