【ショットシェル】(しょっとしぇる)

散弾銃の弾薬。
通常、ペレットと呼ばれる細かい球(1mm〜9mm前後)が弾薬に仕込まれており、発射されると広範囲に広がる。

拳銃弾とは比較に成らないマンストッピングパワーを備え、有効射程内で命中した場合、極めて甚大な損傷を標的に与えることが出来るが、一部の物を除きそれほど強力な貫通力は備えていない。
射程はそれほど長くはなく(長い物で100m前後)、有効射程を超えると急激にエネルギーを失うのも特徴である。

狙う目標や用途によって多種多様な弾薬が存在し、

  • バードショット(鳥撃ち用)
  • バックショット(鹿撃ち用)
  • スラッグショット(熊撃ち用。ショットシェルの口径とほぼ同じサイズのペレットが1個仕込まれている)、
  • キュービックショット(四角い弾頭のスラッグショット)
  • フレッシェットショット(細かい矢が多数仕込まれている)

などがある。

余談ながら、旧日本海軍が戦艦巡洋艦などの大型艦の主砲で対空射撃をするために開発・装備していた「三式弾」も、ほぼ同じ原理の弾薬であった。
(空中で炸裂すると多数の焼夷弾をばら撒き、その圏内に目標の航空機を包み込んで撃墜する)


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