【クロスボウ】(くろすぼう)

  1. cross bow.石弓。弩。
    ハンドルもしくは足を用いて弦を引き、矢をつがえて、トリガー?を引くことによって発射する機械弓。
    「ボウガン*1」「洋弓銃」とも。
    矢の替わりに鉛玉・鋼球・爆発物を使う場合もある。

    通常の弓に比べて遥かに強い力で弦を引けるため初速が高く、当時の鎧を容易に貫通した。
    取り扱いが簡単なため弓にくらべて熟練を必要としなかったが、反面、射手の練度の関係で制圧射撃における実質的な有効射程は短い。
    また、矢の装填に1〜2分の時間を要するため、しばしば弓兵に撃ち負けた。
    白兵戦では民兵に渡されて圧倒的な威力を発揮したが、その点がかえって当時の騎士階級の反感を買い、禁制品とされる事もあった。

    火器の実用化後も時代遅れにはならず、爆発物の投射装置として、また静粛な狙撃武器として利用され続けた。
    とはいえ現在では完全に軍事の場から姿を消し、もっぱらスポーツ用として用いられる。

  2. GAM-67(XB-67)"Cross Bow"
    1950年代にアメリカの航空機メーカー「ラジオプレーン」社が開発し、同社を吸収合併したノースロップ社が試作した空対地ミサイル対レーダーミサイル)。
    アメリカ空軍への採用を目指して試作されたが、キャンセルとなったためわずか14発の生産にとどまった。

    【スペックデータ】
    全長:5.82m
    全高:1.37m
    翼幅:3.81m
    重量:1,270kg
    エンジン:コンチネンタル J69?ターボジェット
    射程:480km
    高度:12,200m
    速度:675mph(1,090km/h)
    発射プラットフォーム:航空機(B-50B-47)or RATO


*1 この言葉は「和製英語」であり、また、日本の射撃競技用品メーカー「株式会社ボウガン」が登録商標にしているため、報道では「洋弓銃」などの言葉を用いている。

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