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【クーデター】 †
coup d'État (仏)
直訳すると「国家への一撃」。
テロリズムによって国家政府を転覆させ、テロリストが戒厳を命じる事。
未発展の国家で民兵や傭兵が企てる他、正規軍の将校が実行する事もある。
実際の戦闘が発生しないまま降伏により決着した場合は特に「無血クーデター」と呼ばれる。
どのような形で行われるにせよ政治的変動は避けられず、しばしば治安の悪化を招く。
また、国内のテロリズムを活性化させ、紛争の引き金となる事も少なくない。
混乱や情勢悪化に伴って仮想敵国との外交関係に軋轢が生じ、侵略を招く危険性もある。
付け加えて言えば、戒厳を実行できるような勢力はしばしば政治的地盤を欠く。
そもそも政治力に劣るからテロリズムに頼るのであり、クーデター勢力ははしばしば旧支配層より無能である。
反政府テロ組織が新たな政府組織として再編する際、旧弊をそのまま引き継いでしまう事も少なくない。
現代の国際的合意について言えば、一般にクーデターは良い事ではない。
肯定的見解 †
しかし、適切に実行されたクーデターは、ある種の社会問題に対する唯一の特効薬である。
民主主義において少数意見が圧殺されるのは不可避であるし、民主的でない国家では多数派でも圧殺される。
民衆の意見が国家政府に正しく届く保証はないし、それで政治が変わる可能性については何をか況んや。
ゆえに、言葉ではなくライフルこそが適切な意思表示なのだと考えるのは不条理な事ではない。
小銃弾が政府首脳の脳髄まで届くかは微妙な所だが、届きさえすれば何かが確実に終わる。
もちろん、そのような行いはしばしば取り返しの付かない事態を招く事になるだろう。
しかし「取り返しの付かない事態」とは一体何だろう? それは本当に現状より酷いのだろうか?
事の善悪は別として、クーデターはしばしば必要とされ、必要とみなされたから実行されるのだ。
民主主義が解決になるならそれで済む。クーデターなど企む必要はない。
逆説的に、クーデターが発生するのは、クーデターでなければ解決しない問題があるからなのだ*1。
クーデター勢力によるテロリズムの被害に遭う側にはまた別の意見もあるだろうが。