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【キンダ】 †
旧ソ連が開発した、大型のミサイル巡洋艦。
NATOコードでは「キンダ級」だが、ロシアでは「グロズヌイ級」またはプロジェクト58型と呼ばれている。
1961年からズダノフ造船所で建造され今までの艦艇よりレーダー(ロシア独特のピラミッド型レーダー構造は、この艦から始まったといえる。)・ECM機器・兵装を多数取り込んだ。
特にアメリカ・イギリス等の空母機動艦隊を攻撃する対艦ミサイルに力を入れており、P-35 プログレス(SS-N-3B?シャドック)艦対艦ミサイルが搭載されている(実用化した艦対艦ミサイルを搭載した巡洋艦は世界初)。
対空装備としてはSA-N-1ゴア(M-1 ヴォルナー)艦対空ミサイル1基と76mm連装砲2門、AK-630 30mmガトリング砲CIWS4門を搭載する。
後部甲板にはヘリポートがあり、限定的ではあるが運用能力を持ち、主に対潜ヘリコプターや対艦ミサイル中間誘導用ヘリコプターを1機搭載する。
当時では最新の艦艇だったキンダ級だが、現在では旧式の分類に入っており製造された全艦が退役している。最後に残っていた艦は1995年に現役復帰した黒海艦隊の3番艦「アドミラル・ゴロフコ」で2002年に除籍された。
スペックデータ †
排水量:4,400t(基準)/5,500t(満載)
全長:142.7m
全幅:15.8m
吃水:5.3m
機関:蒸気タービンボイラー4基、タービン2基(91,000馬力)
速力:34ノット(最大)
乗員:339名(うち士官27名)
兵装
- AK-726 76mm連装砲 2基(4門)
- SM-70型4連装艦対艦ミサイル発射機2基(P-35 プログレス(SS-N-3B?シャドック)艦対艦ミサイル16発)
- ZIF-101型艦対空ミサイル連装発射機1基(M-1 ヴォルナー(SA-N-1ゴア)艦対空ミサイル16発)
- RBU-6000?対潜ロケット12連装発射機2基
- 533mm対潜魚雷3連装発射管2門(SET-65型または53-65K型魚雷 6本)
- AK-630M 30mmガトリング砲CIWS4基
同型艦 †
- 1番艦 1962年就役 バルチック艦隊 グロズヌイ(1991年退役)
- 2番艦 1964年就役 太平洋艦隊 アドミラル・フォーキン(1994年退役)
- 3番艦 1964年就役 黒海艦隊 アドミラル・ゴロフコ(1995年復帰、2002年退役)
- 4番艦 1965年就役 太平洋艦隊 ワリャーグ(1994年退役)