【ガトー】 †
- SS-212 USS Gato
第二次世界大戦時の米海軍量産型潜水艦。本艦型は「T型」潜水艦の改良型である。
太平洋戦争では、本艦型を中核とした米潜水艦隊が通商破壊任務に充当され、日本の海上交通路(シーレーン)を壊滅させ、石油などの戦略物資や米など食料輸送の道を完全に断ち、日本を敗戦へと至らしめた。
その他、人命救助や物資運搬、スパイ潜入など幅広いミッションに投入された。
正確には本艦型は前期生産型のガトー型、後期生産型のバラオ型に分化される。
ガトー型は開戦後に司令塔の改造やレーダーの装備、さらには潜水しながら長期潜行を可能とするシュノーケルが追加されるなど、さまざまな改良が加えられた。
バラオ型はガトー型の船殻を新素材に変更した型で、その他に殆ど変化は無い。
小改良は多かったものの、量産性を重視したため基本設計に変更は加えられず、ガトー型・バラオ型を合わせて実に200隻近い同型艦が建造された。
なお、ガトー型の50番艦「ミンゴ(USS Mingo SS-261)」は戦後、「くろしお(JDS Kuroshio SS-501)」として海上自衛隊に貸与された。
艦名 | ガトー |
全長 | 95.02m |
全幅 | 8.31m |
主機 | ディーゼルエンジン4基 |
吃水 | 4.65m |
出力 | 水上5400HP |
| 水中2740HP |
速度 | 水上20ノット |
| 水中8.7ノット |
武装 | 艦首533mm魚雷発射管6門 |
| 艦尾533mm魚雷発射管4門 |
| 魚雷総数24本 |
| 76mm砲1門 |
| エリコンFF 20mm機関砲2門 |
| 12.7mm機関銃2門 |
| 7.62mm機関銃2門 |
- SSN-615 USS Gato
「スレッシャー」級攻撃型原子力潜水艦の13番艦。