【カタパルト】(かたぱると)

  1. 航空母艦飛行甲板上で艦載機を強制的に加速させて射出する装置。
    ただし第二次世界大戦頃までは、水上機の発艦のために戦艦巡洋艦に搭載されていることも多かった。
    艦載機の大型化に伴って自力発艦が難しくなり、また巡洋艦などには固定翼の水上機に替わって回転翼のヘリコプターが搭載されるようになったため、現在では航空母艦以外には稀である。

    動力として、かつては火薬や油圧を利用していたが、重量のあるジェット機を発艦させるには、しばしば力不足であった。
    このため、より強力な蒸気圧によるカタパルトがイギリスで発明され、以後のアメリカ空母で全面的に採用された。
    これら蒸気圧によるカタパルトを、特に蒸気カタパルト(steam catapult)と呼ぶ。
    この蒸気を得るため、蒸気タービンを動力源とする航空母艦が多い。
    また、蒸気に代わって電磁力を使用した電磁カタパルトもある。

    関連:ジェットブラストディフレクター ブライドル ローンチバー スキージャンプ

  2. 攻城兵器としての投石器。
    紀元前三世紀ごろ、ギリシャのアルキメデスが発明したと言われる。
    の内側から城壁を越えて、外の敵を攻撃する際にも使用された。
    帯状の丈夫なまたは革をを二つ折りにして中央に石を挟み、この帯革を回転する腕木の先に吊るして、遠心力で石を投げたようである。
    大砲が発明されるまで、ヨーロッパの戦争の主役であり続けた。

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