【エイヴォン】(えいぼん)

Rolls-Royce Avon
ロールス・ロイス?社が独自開発した初の軸流式ターボジェットエンジン

主に、イングリッシュ・エレクトリック キャンベラB.2やホーカー ハンター、スーパーマリン スイフトなどに搭載された。

スウェーデンやベルギーではライセンス生産され、スウェーデンではスヴェンスカ・フリーグモートル(現 : ボルボ・エアロ)においてRA.3/Mk.109が「RM5」、RA.29が「RM6」としてライセンス生産された。
RM5はサーブ 32 ランセンの動力として、RM6はサーブ 35 ドラケンの動力として搭載された。

主な搭載機

性能諸元(エイヴォン301R)

タイプターボジェット
全長3,200mm(126in)
直径907mm(35.7in)
乾燥重量1,309kg(2,890lbs)
圧縮機15段軸流式
燃焼機カンニュラー式燃焼器(68kg/s(150lb/s)
タービン2段軸流式
推力通常:56.4kN(12,690lbf)
リヒート使用時:72.8kN(16,360lbf)
全圧縮比7.45
定格燃料流量通常:0.932lb/lbf h
リヒート使用時:1.853lb/lbf h
推力重量比5.66:1


派生型

  • AJ65:
    原型機種。名称は「Axial Jet 推力6,500lbs」に由来する。

  • RA.3:
    最初のエイヴォンの民間機仕様。(推力6,500lbf(29kN))

  • Mk.100シリーズ:
    1950年に量産開始。エイヴォンRA.3の軍用モデル。
    単軸式で12段式コンプレッサ、ニーン由来の8本のカン式燃焼筒を持つ(圧縮比6.5、推力6,500lbf(2,950kg))。

  • RA.7:
    民間型エイヴォンの改良型(推力7,350lbf(32.7kN))。

  • Mk.114:
    RA.7の軍用モデル(推力7,350lbf(32.7kN))。

  • RA.14:
    民間型エイヴォンの改良型。
    カン-アンニュラー式燃焼器とサファイアに使用されていた圧縮機を基にした圧縮機を備える(推力9,500lbf(42kN))。

  • Mk.200/300:
    先に実用化したアームストロング・シドレーサファイアを参考に、15段(200系)〜16段(300系)コンプレッサ、アニュラー型(環状)燃焼器、空冷式タービンブレードに改設計された型(推力9,500lbf(42kN))。

  • RA.26:
    エイヴォン200シリーズをさらに改良した型。

  • RA.29:
    Mk.300シリーズの民間型。しかし民間機で搭載した機体は無かった。

  • Mk.301 / Mk.302:
    軍用のエイヴォンの最高の機種でイングリッシュ・エレクトリック ライトニングの後期型に搭載された。
    (推力12,690lbf(56,450N)/16,360lbf(72,770N(リヒート使用時))

  • スヴェンスカ・フリーグモートル RM5:
    サーブ 32 ランセンの動力として RA.3/Mk.109をライセンス生産したもの。

  • スヴェンスカ・フリーグモートル RM6:
    サーブ 35 ドラケン用にRA.29/Mk.300を改良したもの。

  • ウェスチングハウス XJ54:
    アメリカのウェスチングハウスで生産、販売されたエイヴォンの派生型。


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