【ウリヤノフスク】(うりやのふすく)

ソ連名:プロジェクト1143.7 TAKR(戦術航空機搭載巡洋艦)

ウリヤノフスク級原子力空母(ソ連分類でTAKR)は1988年11月25日に黒海の第444造船所(SY444)で建造が始められた、ソ連初の原子力動力スーパーキャリアーである。完成すれば、前段階として建造されたクズネツォフ?級、キエフ級と合わせてソ連待望のアメリカと肩を並べる航空艦隊?が完成するはずであった。しかしソ連崩壊の中で工事は中断、92年2月にスクラップにされた。工事の進行度は45%程度だったといわれている。対艦ミサイルを装備するなどコンセプトはクズネツォフ級?を踏襲しているものの、ソ連初のカタパルトを搭載するなど、ソ連にとっては画期的なものであった。現在ロシアは2015年前後をメドに改めて空母の建造を目指しているが、その計画にこのウリヤノフスク級がどの程度反映されるのかは不明である。

艦名ウリヤノフスク
艦種戦術航空機搭載巡洋艦
満載排水量79758t
基準排水量60000t
全長323.7m
全幅39.5m
吃水10.7m
速度30kt
推進機関加圧水型原子炉×4基、蒸気タービン×4基 (4軸推進)
艦載機Su-33 x27機、 Su-25 x10、 Yak-44及び各種ヘリ 計70機
乗員3800 うち航空要員:1500
武装P-700 Granit(SS-N-19 Shipwreck/3M45) xVLS 12基
9K331 Tor(SA-15 Gauntlet/SA-N-9) xVLS 24基
CADS-N-1? x8基
AK-630 x6基

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