【ウィングレット】(うぃんぐれっと)

Winglet.

航空機主翼端に付いている、縦に伸びた小さな翼。「ウィングチップ」とも。
これを付けることで、翼端渦流の発生防止や誘導抵抗の低減を図ることができ、燃費の向上や航続距離の延長につながる。
一方、航続距離に対する配慮を考慮されない短距離飛行向けの機体に装備されることは少ない。

旅客機での採用例は、ボーイング社のB737NGシリーズ(オプションで装備)・B747-400B747-8エアバス社A330A340A350が代表的。

同様の抵抗軽減効果を狙い、プロペラ機のプロペラヘリコプターメインローター、風力発電用の風車などの端に似た形状のものが装着される例や、安定性を高めるため水平尾翼の端に装着する例(アグスタウェストランドAW139など)もある。

主な種類

  • ウイングレット:
    垂直尾翼に似た形状のもの。
    翼端からなめらかに連続した形状のものは特にブレンデッド・ウイングレットと呼ばれる。
    また、エアバス社はA320シリーズに装着されるものをシャークレットと呼称している。
    垂直尾翼と似た塗装が施される場合が多い。

  • ウィングチップ・フェンス:
    矢じりのような形状のもの。

  • レイクド・ウィングチップ:
    主翼端に後退角をつけたもの。


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