- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- インビンシブル(空母) へ行く。
- 1 (2011-08-13 (土) 10:43:37)
- 2 (2011-08-13 (土) 13:07:20)
- 3 (2012-03-04 (日) 21:01:43)
- 4 (2012-03-24 (土) 08:18:31)
- 5 (2012-04-13 (金) 22:39:01)
- 6 (2012-05-25 (金) 21:33:50)
- 7 (2012-11-07 (水) 09:12:46)
- 8 (2013-05-06 (月) 08:31:46)
- 9 (2014-03-06 (木) 20:53:17)
- 10 (2014-06-02 (月) 14:21:32)
- 11 (2014-06-03 (火) 20:41:37)
- 12 (2015-01-12 (月) 10:54:48)
- 13 (2015-01-12 (月) 14:46:31)
- 14 (2015-01-12 (月) 21:55:52)
- 15 (2015-10-31 (土) 11:28:52)
- 16 (2016-01-09 (土) 11:28:53)
- 17 (2016-01-23 (土) 14:40:44)
- 18 (2016-02-06 (土) 10:50:54)
- 19 (2016-04-16 (土) 09:00:10)
- 20 (2018-02-27 (火) 19:15:30)
- 21 (2020-04-17 (金) 08:52:18)
- 22 (2020-07-07 (火) 02:52:23)
- 23 (2021-07-31 (土) 07:24:33)
- 24 (2022-06-03 (金) 09:57:57)
- 25 (2022-11-03 (木) 09:34:30)
- 26 (2022-11-03 (木) 15:36:17)
- 27 (2023-01-12 (木) 16:20:56)
【インビンシブル(空母)】 †
HMS Invincible*1 R05
イギリスが建造した世界初のV/STOL空母*2。
同型艦として「イラストリアス(R06)」と「アーク・ロイヤル(R07)」が存在する。
1973年に起工し、1977年に進水、1980年に竣工した。
当初は「指揮巡洋艦」として計画され*3、実質的にヘリコプター空母として建造されたが、設計段階からシーハリアーの搭載を念頭に置いていたため、後に軽空母となった。
しかし、就役時にはあまり大きな期待はかけられておらず、1982年にオーストラリアへの売却が予定されていたが、フォークランド紛争が勃発したことで契約は破棄され、急遽フォークランド諸島へと派遣された。
この紛争では英空軍のハリアーも搭載し、英軍の勝利に貢献した。
そしてこの活躍により、世界にV/STOL空母の有効性を示した。
(後述の通り)21世紀に入って老朽化・陳腐化が進んだことから、本級の後継として「クイーン・エリザベス」級正規空母の建造が進められているが、近年の全世界的経済不況と国防予算との兼ね合い*4から大幅な遅延をきたしており、就役は2023年ごろになるという。
その後 †
本艦は2005年8月3日に退役となり、その後、2010年まで有事に備えてモスボール保管されていた。
保管期限の満了後、本艦は主機関を撤去され、遊休国有資産などを競売する英国政府運営のオークションサイトに出品された。
これに対し、香港出身の在英中国人実業家が購入の意向を示していたが、最終的にトルコのスクラップ業者が200万ポンドで落札、スクラップとして処分されることになった*5。
また、3番艦の「アーク・ロイヤル」は2016年に退役の予定とされ、そのための艦齢延長工事も行われていたが、英国の国防予算削減の方針により2011年第1四半期限りで退役することとなり、同年3月11日に退役。
インビンシブルと同様にオークションにかけられ、インビンシブルを購入したトルコのスクラップ業者に290万ポンドで落札された*6。
残る2番艦の「イラストリアス」は、2010年に英軍からハリアーが退役*7したため、晩年はヘリコプター空母として運用されていたが*8、2014年8月に退役。
現在、船体は他の姉妹艦と同様にオークションにかけられている*9。
スペックデータ †
乗員 | 個艦要員:685名 航空要員:366名 海兵隊員:600名以上 |
全長 | 210m |
全幅 | 36m |
喫水 | 8m |
排水量 (基準/満載) | 16,000t/20,500t |
機関 | COGAG方式 |
ロールス・ロイス オリンパス TM3Bガスタービン×4基(出力24,250hp) | |
スクリュープロペラ×2軸 | |
最大速力 | 28ノット |
航続距離 | 7,000海里(18ノット巡航時) |
武装 | シーダートSAM連装発射機×1基(飛行甲板拡張時に撤去) |
ファランクスCIWS×3基(後にゴールキーパー?30mmCIWS×3基に換装) | |
GAM-B01(エリコンKA) 20mm機銃×2基 | |
C4Iシステム | ADAWS*10-6/10戦術情報処理装置 |
レーダー | 922型捜索レーダー×1基 |
1006型航法レーダー×2基 | |
1022型長射程対空レーダー×1基 | |
火器管制レーダー | 909型火器管制レーダー×2基(SAM管制用、後に撤去) |
ソナー | 2016型船底装備式ソナー×1基 |
艦載機 | シーハリアー×8機、シーキング×12機 フォークランド紛争時:シーハリアー×11機、シーキング×8機、リンクス HAS.2×2機 |
同型艦 †
艦番号 | 艦名 | 主造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 | 備考 |
R05 | インヴィンシブル (HMS Invincible) | ヴィッカース | 1973.7.20 | 1977.5.3 | 1980.7.11 | 2005.8.3 | 2011.2 スクラップとして トルコに売却。 |
R06 | イラストリアス (HMS Illustrious) | スワン・ハンター | 1976.10.7 | 1978.12.14 | 1982.6.20 | 2014.8.28 | 2013.10.15以降、 入札受付中 |
R07 | アーク・ロイヤル (HMS Ark Royal) | スワン・ハンター | 1978.12.14 | 1981.6.2 | 1985.11.1 | 2011.3.11 | 2012.9 スクラップとして トルコに売却。 |
派生型 †
- オーシャン:
本級をベースに開発されたヘリコプター揚陸艦。詳しくは項を参照。
*1 英語で無敵を意味し、この名を冠するイギリス海軍艦としては6代目になる。
*2 イギリス海軍における分類はCVS(支援空母)。
*3 当時の政府で「空母不要論」が持ち上がっていたため、という。
*4 搭載機として予定されているF-35の開発遅延が大きく影響しているという。
*5 件の中国人実業家は500万ポンドでの入札をしていたというが、もしこの価格で落札された場合、中国で空母として再就役する可能性が危惧されていた。
*6 当初は香港船芸学会が280万ポンドで落札したと報じられ、インビンシブルと同様、中国政府による空母としての再就役が危惧されていた。
*7 本来の搭載機だったシーハリアーは先に退役しており、その後は空軍との統合部隊に属する空軍型の機体を搭載していた。
*8 当時の同艦は、英国海軍の公式webサイトでは「揚陸艦」として紹介されていた。
*9 なお、英国政府では本艦の購入条件として「船体の全部または一部を歴史遺産として英国内に残すこと」という条件を付けている、という。
*10 Action Data Automation Weapon System.