よい説明の書き方

説明をより分かり易くする要素はいくつかありますので、順を追って解説していきます。
以下のことに気をつけて解説をすれば、おそらく読みにくい文にはならないとおもいますので、自分の説明が分かりにくいと思う方は是非参考にしてみてください。

1. 説明される語句が何であるのかをまず明らかにしよう。

F-15」について説明するときに、
「何度も改修されている」 「エンジンの推力が大きい」 「多くの敵機を撃墜した」
というのは間違っていませんが、最も重要なのは
「戦闘機である」 ことですから、これをまず記述しましょう。

2. 説明される語句を文中で用いないようにしよう。

一部例外もありますが、説明される語句を文中で用いるのはやめましょう。
爆弾」の説明で、「地上部隊を攻撃するための爆弾」 と解説されても分かりません。

3. 主語と述語を一致させよう。

長い文章になるほど間違いやすくなります。
「レーダーに映らない秘密は、胴体の形状を直線のみで設計している」
という文章では、「秘密が設計している」ことになってしまいます。
「レーダーに映らない秘密は、胴体の形状を直線のみで設計しているところにある」
「胴体の形状を直線のみで設計していることがレーダーに映らない秘密だ」
と置き換えましょう。

4. 並列語句をはっきりさせよう。

気がつくと並列語句がずれていることがあります。
「機関砲と爆弾を投下して戦車を破壊した」 というのでは、
「機関砲を投下した」ことになりますので、
「機関砲と爆弾によって戦車を破壊した」 と書き換えましょう。

5. 同じ語句を繰り返さないようにしよう。

文中で既に明らかになっている内容を繰り返すと読みにくくなります。
「アメリカの戦闘機。 速度を重視して設計された戦闘機である」
という文では、「戦闘機」という情報が2回使用されて、くどくなっています。
「アメリカの戦闘機。 速度を重視して設計された。」
「速度を重視して設計されたアメリカの戦闘機。」
と書けば、スッキリして読みやすくなります。



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