Last-modified: 2020-04-25 (土) 23:48:43 (33d)

【ZSU-57-2】(ぜっとえすゆーごじゅうななのに)

ソビエト連邦が開発した自走式高射機関砲
ZSUとは"Zenitnaya Samokhodnaya Ustanovka"の略であり『自走高射装置』を意味する。
ソ連最初の自走式高射機関砲として1951年に開発された。

T-54のコンポーネントを多数流用し、オープントップの全周旋回式砲塔S-60 57mm対空機関砲?の車載用改造型であるS-68 57mm高射機関砲を2連装で搭載する。
なお、車体の装甲厚は減らされて15mmになり、車体長も転輪を一組減らして短縮・軽量化されている。

本車が搭載するS-68 57mm機関砲は高射機関砲としては最大級の破壊力と射程を誇るもので、1門あたり70発/分の発射速度を誇り、対空用砲弾のほか曳光徹甲弾を発射する事ができた。
徹甲弾は射程1,000mにおいて96mm〜106mmの装甲貫徹力があり、対戦車戦闘にも有効であった。

1955年より旧ソ連陸軍への配備が始まったが、射撃速度が遅くレーダーを搭載していないため通常の目視照準システムでは高速化する戦闘機に対抗できない上、オープントップであるため放射能BC兵器を防ぐことができず、1960年代中盤より後継のZSU-23-4と交代・退役していった。

主な戦歴としては、ベトナム戦争や第三次中東戦争イラン・イラク戦争で使用されたが、前述の問題から、敵航空機に対して芳しい戦果は挙げられなかった。
しかし、アフガニスタンやユーゴスラヴィアの内戦では地上目標に対して大きな戦果を挙げ、アフガニスタンではソ連軍撤退後も一部のゲリラによって継続使用されていた。

現在ではロシア軍から全車が退役しているものの、北朝鮮陸軍などでは現役で使用されている。

スペックデータ

乗員6名
全長6.22m/8.46m(砲身含む)
全高2.71m
全幅3.27m
戦闘重量28.1t
エンジンV-54 4ストロークV型12気筒液冷ディーゼル(出力520hp)
懸架・駆動方式トーションバー方式
登坂力60%
超堤高0.8m
超壕幅2.7m
最大速度50km/h(路上)
航続距離420km
装甲15mm(車体前面)
兵装S-68/S-68A 73口径57mm機関砲×2門(300発)


派生型

  • 80式自走対空砲:
    本車をベースに開発された中国陸軍の対空自走砲。
    69脅粟鐚?の車体に、牽引式の59式57mm高射砲S-60?ライセンス生産型)を車載化して全周旋回式の砲塔に搭載している。

  • ItPsv? SU-57:
    フィンランドでの呼称。
    砲塔前面に機関銃が取り付けられている。

  • ZSU-57-2M:
    フィンランドでの近代化改修型。レーダーを搭載。試作のみ。

  • FAB(Fahrausbildungspanzer)500U:
    東ドイツでT-54操縦手の教習戦車に改修された型。


トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS