Last-modified: 2022-11-05 (土) 20:42:57 (325d)
【ZB26】 †
Brno ZB26(Lehký kulomet vz. 26).
1926年にチェコスロバキア・ブルーノ兵器廠で開発され、チェコ軍に正式採用された軽機関銃。
シンプルなメカニズム、高い工作精度により、作動安定性が高く、どんな悪条件でも動くことから「無故障機関銃」と呼ばれ、その後の機関銃開発に多大な影響を与えた。
1938年にイギリスで開発されたエンフィールド・ブレンは、本銃の改良モデルであるZB30を、さらにイギリス向けに設計し直したもので、現在でも「L4」の名称で後方装備として使用されている。
中国戦線でこの銃に苦汁をなめさせられた日本軍は『チェコ機銃』『ブルーノ機銃』と呼んで恐れ、鹵獲・輸入したものを準制式兵器として使用している。
後年には、ZB26を参考に(ほぼコピー)して設計した九七式車載重機関銃や、九六式・九九式軽機関銃の開発にも影響を与えている。
性能諸元 †
口径 | 7.92mm |
全長 | 1,130mm |
銃身長 | 503mm |
重量 | 9.6kg |
使用弾薬 | 7.92×57mm モーゼル弾 |
装弾数 | 20/30発 |
作動方式 | ガス圧作動方式、ティルトボルト式 |
弾倉 | 箱型弾倉 |
発射速度 | 550発/分 |
銃口初速 | 744m/s |
有効射程 | 1,000m |
派生型 †
- ZB26:
初期生産型でチェコ軍での採用型。
- ZB27:
チェコ軍で採用されたZB26の小改良型。
銃身・遊底構造の単純化、ガス圧システムの改良が行われた。
ZB26と混同される事が多い。
- ZB30:
銃身を若干短くして、ガスパイプを備えた海外輸出型。
各国軍によって様々な仕様がある。
- MG26(t):
ドイツ軍のチェコスロバキア占領の際に鹵獲されたZB機関銃のドイツ側呼称。
- MG146(j):
ドイツ国防軍のユーゴスラビア占領(ユーゴスラビア侵攻)の際に鹵獲されたZB機関銃のドイツ側呼称。
- Vz52:
戦後チェコ軍に採用された型。
7.62mm×45弾仕様(チェコの独自規格)でマガジン・ベルト給弾とも使用可。
- Vz52/57:
Vz52の7.62mm×39弾改造型。
- Vz52/57:
- UK Vz59:
最終後期生産型。
汎用型で7.62mm×54R弾*1を用いるベルト給弾式。
- エンフィールド・ブレン?(ブレンガン):
ZB30のイギリス軍採用型。詳しくは項を参照。
- 九六式軽機関銃?:
日本による独自改良型。詳しくは項を参照。
- 九九式軽機関銃?:
九六式に7.7mm弾を使用できるように改良した型。詳しくは項を参照。
- 九九式軽機関銃?:
- シャーテルロー M1924/29:
フランスによる独自改良型。