Last-modified: 2018-02-08 (木) 23:38:46 (2051d)
【YJ-7】 †
中国人民解放軍が開発し、1998年の珠海エア・ショーで初めて公開された対艦ミサイル。
中国では鷹撃7と呼ばれる他、輸出名称としてC-701とも呼ばれる。
開発は中国航天科工集団公司(CASIC)傘下の航天第三研究院(海鷹機電技術研究院)が担当した。
主に哨戒艇等の小目標を攻撃する為に開発され、また空対地ミサイルとしても使用する事ができる。
光学(TV)誘導型や画像赤外線誘導型、セミアクティブレーダー誘導型、ミリ波レーダー誘導?型などがあり、大きさはYJ-8(鷹撃8/C-801)対艦ミサイルの半分程とコンパクトになっている。
動力は固体燃料ロケットで、射程距離は15〜25kmで、主に陸上の発射器やヘリコプター、飛行機などから発射される。
中国海軍・空軍での配備は確認されていないが、イランにも輸出された物は「
実戦では、2006年7月14日にイランと提携関係にあるレバノンのシーア派武装組織「ヒズボラ」に供給されたKowsarとNoor対艦ミサイルがイスラエル海軍のサールV型コルベット「Hanit」に発射され、Kowsar1発が命中し中破、さらにカンボジア船籍の貨物船を撃沈する事件が起こっている。
スペックデータ †
全長 (C-701/C-701R) | 2.507m/2,685mm |
直径 (C-701/C-701R) | 540mm/5,860mm |
翼幅 | 59cm |
発射重量 (C-701/C-701R) | 100kg/117kg |
最大射程 | 15km/25km |
最大速度 | Mach0.8 |
飛行高度 (巡航時) | 15〜20km |
推進方式 | 固体燃料ロケットモーター |
弾頭 | HE・徹甲弾(15kgもしくは30kg) |
誘導方式 | 光学誘導(C-701T) アクティブレーダー誘導(C-701AR) セミアクティブレーダー誘導 画像赤外線誘導 ミリ波レーダー誘導?など |
派生型 †
- C-701T:
光学誘導型。射程は15km。
- C-701(名称不明):
画像赤外線誘導型。
- C-701(名称不明):
セミアクティブレーダー誘導型。
- C-701R:
ミリ波レーダー誘導型。
射程は25kmでミサイルのサイズが大型化している。
- C-701AR:
701Rの空中発射型。
- CM-502KG:
C-701ARの発展型で空対地ミサイル型。
- Kosar1:
C-701Tのイランでの生産名称。
- Kosar3:
C-701Rのイランでの生産名称。