Last-modified: 2018-02-10 (土) 08:46:17 (2059d)
【YJ-62】 †
中国海鷹機電技術研究院(CHETA。第三航空宇宙学院)で開発された対艦ミサイル。
蘭州級(052C型)駆逐艦に搭載されたことで存在が明らかになった。
中国では鷹撃62と呼ばれ、輸出名ではC-602と呼ばれる。
鷹撃83(YJ-83)をベースに弾頭重量を増加し射程を延長している。
現在のところ中国海軍での搭載艦は蘭州級駆逐艦のみだが、地対艦ミサイル型のYJ-62Aも開発されているほか、YJ-62をベースにしたCM-602G地対地ミサイルの開発が計画されている。
なお、パキスタンも輸出型であるC-602を導入する予定である。
スペックデータ †
形式 | YJ-62 (鷹撃62) | C-602 | CM-602G |
全長 | 6.1m 7.0m(ブースター付) | ||
直径 | 540mm | ||
翼幅 | 2,900mm | - | |
発射重量 | 1,140kg 1,350kg(ブースター付) | 1,240kg | |
射程 | 280km〜400km超 | 280km | 290km |
最大速度 | マッハ0.9 | ||
飛行高度 (飛行時/攻撃時) | 30m/7m〜10m | 7m〜10m | |
推進方式 | ターボファンエンジン | ||
エンジン | WS-500ターボファン | ||
弾頭 | HE(300kg) | ||
誘導方式 | 中間誘導:慣性+衛星位置測位システム (GLONASS) | 中間誘導:慣性+衛星位置測位システム (GPSとGLONASS併用) | 中間誘導:慣性+衛星位置測位システム (GPSもしくはGLONASS) |
終端誘導:アクティブレーダー誘導 | 終端誘導:アクティブレーダー誘導など |
バリエーション †
- YJ-62A(鷹撃62A/C-602A):
YJ-62をベースに開発された陸上発射型対艦ミサイル。
3連装ミサイル発射筒をTAS-5380 8×8トラックに搭載している。
ミサイルは尾部の操舵翼がX字型から十字型に変更されているが、性能はYJ-62に準ずると見られている。
- C-602:
輸出型。
ミサイルのサイズや重量などはYJ-62と同じだが、YJ-62Aと同様、尾部の操舵翼がX字型から十字型に変更されている。
- CM-602G:
地対地ミサイル型。
2012年11月に開催された珠海航空ショーでその存在が明らかにされた。
発射機には3連装発射機をTAS-5380 8×8トラックに搭載した自走式発射機のほか、陣地に設置した固定式発射機や艦艇への搭載も可能である。
中間誘導はYJ-62と同じだが、終末誘導はユーザーに応じて誘導システムをパッシブレーダーシーカーなどに変更することが可能である。