Last-modified: 2017-08-02 (水) 09:38:47 (2246d)
【X-29】 †
ATD(Advanced Technology Demonstrator).
NASAが行なっている航空機の研究開発の一つ、前進翼における先導技術実験のために作られた実験機。
操縦系統にはデジタルフライバイワイヤー(DFBR)を採用し、スーパー・クリティカル型の前進主翼とクローズカップルド・カナード、主翼後縁のストレーキ
・フラップの三舵操縦により、高い機動性と安定性を誇る。
特に、失速特性や高AOAでのロールレートに優れていることが実証された。
経費削減の為に機体は既存の機体(F-5(胴体)、F-16(降着装置)、F/A-18(エンジン)、A-6(油圧系))の部品を流用して製造された。
現在は試験プログラムを終えて退役しており、国立アメリカ空軍博物館(1号機)・ドライデン飛行研究センター(2号機)・国立航空宇宙博物館(フルスケールモデル)に展示されている。
スペックデータ †
乗員 | 1名 |
全長 | 14.66m |
全高 | 4.3m |
全幅 | 8.29m |
空虚重量 | 6,170kg |
最大離陸重量 | 7,990kg |
燃料搭載量 (機体内) | 2,214リットル |
エンジン | GE F404-GE-400ターボファン(推力7,258kg(A/B使用時))×1基 |
最高速度 | マッハ1.6 |
実用上昇限度 | 15,240m |
武装 | なし |