Last-modified: 2022-11-12 (土) 16:30:50 (24d)

【VM-T】(ぶいえむてぃ)

Myasishchev VM-T《Атлант》(アトラント*1

ミヤシチョフ設計局(OKB)がM-4「バイソン」戦略爆撃機をベースとして開発した規格外大型貨物機
NATOコードは付けられていない。

旧ソ連の宇宙開発事業に際し、ロケットエンジン宇宙船など規格外の超大型貨物を運搬するために用いられた。
M-4の空中給油機改修型である3MN-2(3МН-2)“バイソンC”に準じた設計で、パイプフレームを介して背面に円筒形の巨大なコンテナを搭載できるようになっている。
そのため、垂直尾翼は上反角の付いた水平尾翼の両端に巨大な長方形の双垂直尾翼に変更されている。

その奇怪な形状によって世界中の航空関係者の注目を(悪い意味で)集めた。
ソビエト空軍当局をして「本当に飛べるのか」と疑問視せしめ、実際、操縦性は極めて劣悪であったという。
既存の操作系では到底扱えないと判断されたのか、M-4シリーズで唯一フライバイワイヤーに改修されている。
なお、奇跡的に墜落事故による喪失は生じていない。

現在では後継であるAn-225"ムリヤ"*2に交代し、コンテナを涙滴型のものに換装して補助的な輸送業務を行っている。

関連:エネルギア? ブラン グッピー A300-600ST B747LCF

スペックデータ

乗員6名
容量0GTペイロードコンテナ:45,300kg(全長38.45m、ブラン翼幅23.8m)
1GTペイロードコンテナ:31,500kg(全長44.46m、直径7.78m)
2GTペイロードコンテナ:30,000kg(全長26.41m、直径7.75m)
3GTペイロードコンテナ:15,000kg(全長16.67m、直径7.75m)
全長51.23m
全高10.6m
翼幅53.14m
翼面積351.78
空虚重量コンテナ無し:81,200kg
0GTペイロードコンテナ搭載時:126,500kg
1GTペイロードコンテナ搭載時:112,700kg
2GTペイロードコンテナ搭載時:111,200kg
3GTペイロードコンテナ搭載時:96,200kg
最大離陸重量コンテナ無し:139,200kg
0GTペイロードコンテナ搭載時:187,000kg
1GTペイロードコンテナ搭載時:170,500kg
2GTペイロードコンテナ搭載時:169,000kg
3GTペイロードコンテナ搭載時:152,200kg
最大着陸重量0GTペイロードコンテナ搭載時:138,500kg
1GTペイロードコンテナ搭載時:129,500kg
2GTペイロードコンテナ搭載時:128,000kg
3GTペイロードコンテナ搭載:111,200kg
エンジンRKBM/Koliesov VD-7MD?ターボジェット×4基(推力105.45kN(23,710lbf))
超過禁止速度970km/h
巡航速度580km/h
航続距離3,565km
上昇限度10,200m
推力重量比0.224(最大離陸重量時)
離陸滑走距離3,500m(1GTコンテナ搭載時)



*1 ロシア語でアトラスの意。
*2 2022年、ロシア軍のウクライナ侵攻に伴って地上で破壊された。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS