Last-modified: 2023-05-19 (金) 16:29:22 (16d)
【UYK-7】 †
AN/UYK-7.
アメリカ海軍で用いられていた艦載用大型コンピュータ。
1969年に開発され、現在でも一部の艦で運用されている。
本システムは、それまで主流だったCP-642型コンピュータをCPU3基とI10コントローラーハブ2基からなる現代的なアーキテクチャにし、民生技術との共通性を持たせることで、システムの簡素化、高速化を図ろうとした。
こうして、1970年代の多くの艦船にCP-642?に代わる大型標準計算機として搭載されたUYK-7だが、記憶容量は512キロワード、計算速度(サイクルレート)も0.6MHzと、現在のコンピュータと性能比では1%に満たない幼稚なシステムであった。
しかし、当時の汎用コンピュータとしては高性能だった本機を基に、NTDS(海軍戦術情報システム?)の機上端末としてAYK-10が開発され、S-3「バイキング」対潜哨戒機に搭載された。
なお、これとの組み合わせコンピュータとして開発されたUYK-20(16ビット)のほうが性能が良かったのは、皮肉な話である。
搭載艦 †
- アメリカ海軍
- ニミッツ級航空母艦(UYK-7・UYK-20)
- カリフォルニア?級原子力巡洋艦(UYK-7・UYK-20)
- ヴァージニア級原子力巡洋艦(UYK-7・UYK-20)
- チャールズ・F・アダムズ?級駆逐艦(UYK-7)
- スプルーアンス級駆逐艦(UYK-7・UYK-20)
- キッド?級駆逐艦(UYK-7・UYK-20)
- オリバー・ハザード・ペリー?級フリゲート(UYK-7)
- タイコンデロガ級巡洋艦(UYK-7・UYK-20(B/L3まで))
- ニミッツ級航空母艦(UYK-7・UYK-20)
- 海上自衛隊
- はるな?型ヘリコプター搭載護衛艦(UYK-7・UYK-20(FRAM後))
- はたかぜ型ミサイル護衛艦(UYK-7・UYK-20)
- はつゆき型汎用護衛艦(UYK-7)
- たちかぜ型ミサイル護衛艦(UYK-7(換装後))
- あさぎり型汎用護衛艦(UYK-7・UYK-20)
- いしかり?(UYK-20)
- ゆうばり?型護衛艦(UYK-20)
- はるな?型ヘリコプター搭載護衛艦(UYK-7・UYK-20(FRAM後))