Last-modified: 2017-05-08 (月) 19:35:45 (19d)

【Tu-22M】(てぃーゆうにじゅにえむ)

旧ソ連のツポレフ設計局が開発した、中距離戦略爆撃機
NATOコードは"Backfire(バックファイア)".

本機は、ペイロードが少なく、航続距離も短かったTu-22の改良型として開発に着手された。
1968年8月に最初の可変翼試作機である"航空機145(サモリョート145)"が初飛行し、Tu-136の名称が与えられた。

主な型式として、試作型のTu-22M0及び量産先行試作機のTu-22M1、初期量産型のTu-22M2、エンジン強化型のTu-22M3がある。

量産型であるTu-22M2は広範囲にわたり再設計が行われた。
主翼を延長し、胴体断面積を拡大したほか、エンジンはNK-22ターボファン2基に変更し、F-4のようなインテークが取り付けられ、着陸装置も一新された。
兵装にはKh-22「ラドゥーガ(AS-4"キッチン")」対艦ミサイルを搭載する。

改良型であるTu-22M3では、新型の「レーニネツ*1」PN-ADレーダーやNK-45航法・射撃統制システムを搭載し、エンジンがNK-22からNK-25に換装され、インテークもMiG-25に似たくさび形に変更された。
そのほか、Kh-15(AS-16「キックバック」)空対地ミサイルを搭載するために、機体内部に回転式ランチャーを設置するための準備工事がされている。

1993年の製造終了までに493機が生産され、ウクライナやベラルーシにも輸出されたが、ウクライナでは2004年〜2006年にかけて退役している。

関連:Tu-4 Tu-22 Tu-95 Tu-160

スペックデータ(Tu-22M3)

乗員4名(操縦士副操縦士、爆撃手、防御システムオペレータ)
全長39.60m
全高11.05m
翼幅34.28m(展開時(20度))
23.30m(後退時(65度))
主翼面積140.0屐兵舁稘験時)
165屐丙蚤膰綢犹)
空虚重量54,000kg
全備重量124,000kg
最大離陸重量130,000kg
発動機クリーモフ NK-25?ターボファン(出力245kN(A/B使用時))×2基
最高速度マッハ2.05
航続距離10,741km(爆弾倉内に増加燃料タンク搭載時)
8,000km(爆撃任務時)
戦闘行動半径810〜1,000nm(Hi-Hi-Hi、兵装12,000kg、超音速時)
810〜900nm(Lo-Lo-Lo、兵装12,000kg、亜音速時)
1,300nm(Hi-Lo-Hi、兵装12,000kg、亜音速時)
1,188nm(Lo-Lo-Lo、兵装最大、亜音速時)
2,160nm(機内燃料のみ)
実用上昇限度13,300m
上昇率
(海面上)
6,100m/min
固定武装GSh-23 23mm連装機関砲×1門(尾部、遠隔操作式)
兵装主翼・胴体パイロンおよび、内部爆弾倉に最大24,000kg(通常は12,000kg)を搭載可能。
Kh-22/Kh-32(AS-4「キッチン」)長距離対艦ミサイル×1発*2
Kh-15P(AS-16「キックバック」)空対地ミサイル×6発(爆弾倉内ロータリーランチャー)
Kh-15またはKh-27(AS-12「ケグラー」)空対地ミサイル×2発(主翼パイロン)
Kh-31A/P(AS-17「クリプトン」)対艦/対レーダーミサイル
Kh-35(AS-20「カヤック」)空対艦ミサイル
通常爆弾各種(FAB-150/-250/-500)×12発等


派生型

  • Tu-136:
    原型機。Tu-22を可変翼機に改造したもの。

  • Tu-22M0"バックファイアA":
    Tu-22改装の試作・原型機。

  • Tu-22M1"バックファイアA":
    先行量産型。

  • Tu-22M2"バックファイアB":
    主翼や尾翼を再設計し、空中給油能力を付加した機体。

  • Tu-22M2Ye:
    M2型のエンジンをNK-23ターボファンに換装した型。

  • Tu-22M3"バックファイアC":
    エンジン空気取り入れ口の形状を改良した型。

  • Tu-22M3(R)/MR:
    M3型改造の電子偵察機型。

  • Tu-22MP:
    電子妨害・電子戦用の試作機。

  • Tu-22ME:
    M型のアビオニクス換装型。

*1 「レーニン主義者」の意味。
*2 ただし搭載時は他の武装は搭載不可。

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