Last-modified: 2017-01-25 (水) 23:22:49 (180d)

【TS-11】(てぃーえすじゅいち)

PZL TS-11"Iskra*1".
ポーランドのOKL(航空機製作センター)が、TS-8「ビェス*2」レシプロ練習機の後継として1957年に開発した複座ジェット練習機。
1957年から開発が開始され、1960年に初飛行した。

ポーランド空軍では1963年から部隊配備が開始、1980年代中期までに500機が製造され、練習機のほか偵察機攻撃機としても運用された。
中翼式の主翼を持つ機体で、エンジンは原型機や初期生産機は国産のHO-10軸流式ターボジェットエンジンを搭載していたが、その後出力が若干アップしたSO-1(推力800kg)やその改良型であるSO-3(推力1,000kg)に移行し、最終的にはSO-3Wターボジェットを搭載していた。

ポーランド空軍では、後継機のI-22が開発中止になったため、現在も主力として使用されており、同空軍の曲技飛行隊である「ビアノチェルバーノ・イスクリ*3」でも1969年に採用されている。
ポーランドの他、インドにも50機が輸出されたが2005年に退役している。

関連:I-22 LiM-9?

スペックデータ

乗員パイロット2名
全長11.25m
全高3.50m
全幅10.07m
主翼面積17.5
空虚重量2,560kg
最大離陸重量3,800kg
エンジンIL SO-3ターボジェット推力9.8kN)×1基
最大速度388kt(高度16,400ft時)
海面上昇率N/A
実用上昇限度12,500m
航続距離787nm
兵装固定武装にNS-23またはNR-23 23mm機関砲×1基
翼下に50kg爆弾、「ゼウス-1」12.7mmガンポッドS-5ロケット弾ポッド
「マーズ-4」ロケット弾ポッド(ロケット弾8発)を搭載可能。


TS-11の主な種類。

  • TS-11:
    原型機。

  • TS-11bisA:
    初期生産型。ハードポイントは2箇所。

  • TS-11bisB:
    ハードポイントを4箇所に増やした改良型。旧呼称イスクラ100。

  • TS-11bisC:
    単座偵察機型。
    燃料搭載量が増加したほか、偵察カメラを機首左側に搭載する。旧呼称イスクラ200Art。

  • TS-11bisD:
    インド空軍向けにbisBを改良した型。旧呼称イスクラ200SB。

  • TS-11bisDF:
    最終生産型。
    エンジンをSO-3W(推力1,100kg)に換装したほか、攻撃能力が強化されている。

  • TS-11R:
    海軍向け複座軽攻撃機型。
    機首にRDS-81探知レーダーを搭載。ポーランド空軍が1991年に6機を導入した。

  • TS-11BR:
    1972年に開発された単座攻撃機型。試作のみ。

  • TS-11MR:
    近代化改修型。1988年から「ビアノチェルバーノ・イスクリ」向けに配備。

  • TS-11F:
    近代化改修型。ヘッドアップディスプレイが追加装備された。
    ポーランド空軍が配備を進めているF-16C/D Block 52アドバンスドに対応。

  • TS-11「イスクラ・ジェット/スパーク」:
    退役したTS-11をアメリカ、オーストラリア向け民間アクロバット機として売却した際の名称。


*1 ポーランド語で閃光の意。
*2 Bies:ポーランド語で悪魔の意。
*3 Bialo-Czerwone Iskry:赤と白の閃光の意。「チームイスクラ」とも。設立当初は「ロムビック(菱形の意)」と呼ばれていた。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS