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【T-50】 †
第二次世界大戦中にソ連で開発された軽戦車。
T-26?軽戦車に代わる歩兵支援用として、45mm砲と中程度の装甲防御力を備えた14t級戦車として開発された。
本車はT-40?で初めて採用されたトーションバー式サスペンションを搭載し、鋳造砲塔や車長用キューポラ、300馬力のV-4ディーゼルエンジンの搭載などサスペンションの違いを除けばT-34?(1934年型)を小型化したような印象を与える軽戦車であった。
また、足回りがKV-1?重戦車に似ていたことから、「マールィ・クリム(ミニKV)」と呼ばれた。
優秀なサスペンションと高出力エンジンにより最高速度は50km/hを超え、搭載砲も45mm口径と当時の軽戦車としては大きめのものが搭載されており、スペック上は非常に優秀な軽戦車であった。
しかし、搭載したディーゼルエンジンや車体構造が非常に複雑であったため生産効率が悪く、レンドリース法でイギリスからバレンタイン?歩兵戦車が多数贈られたことやT-60?軽戦車の登場により69両で生産中止となり、ごく少数が部隊配備されたに留まっている。
スペックデータ †
乗員 | 4名 |
全長 | 5.20m |
全高 | 2.16m |
全幅 | 2.47m |
重量 | 14.5t |
懸架方式 | トーションバー方式 |
エンジン | V-4 4ストローク直列6気筒水冷ディーゼルエンジン(出力300hp) |
速度 | 50km/h |
行動距離 | 220km |
武装 | M1932/38 20-K 45mm対戦車砲×1門(弾数150発) DT 7.62mm機関銃×1挺 |
装甲 | 12mm〜45mm |