Last-modified: 2020-09-09 (水) 20:53:47 (50d)

【T-45】(てぃーよんじゅうご)

BAe/Mcdonell Douglas T-45"Goshawk(ゴスホーク)*1."

アメリカ海軍が用いる艦上高等練習機

従来、アメリカ海軍航空母艦での離着艦訓練にT-2中間練習機やTA-4高等練習機を用いていたが、老朽化が進んだため、新しい艦上練習機を要求した。
1978年より「VTX-TS(Next Trainer-Training System)」の呼称で計画開始。
そこで1981年、イギリスのBAeホーク60?練習機を原型とした艦上練習機を開発することが決定された。
既存の陸上機を原型とした艦上機を開発することは極めて異例で、マクダネル・ダグラスとの共同開発となり、マクダネル・ダグラスが主契約社となった。

激しい離着艦に耐えるため、カタパルト離艦用のローンチバーや着艦用のアレスティングフックを追加し、ランディングギアを強化した。
また着艦進入時の安定性を確保するため、主翼には前縁スラットが、水平尾翼にはストレーキが、機体下面にはベントラルフィンが追加され、機体下面にあったエアブレーキは側面に移設された。
さらにエンジン推力が不足したため、アドーアMk.861から同Mk.871に変更されるという大改造が施された。

試作機は1988年に初飛行したが、その後もいくつかの問題が見つかり、海軍への引渡しは1992年となった。

1994年にはグラスコックピット化した改良型のT-45Cが初飛行しており、A型も順次C型仕様に改められている。

スペックデータ(T-45A)

乗員2名(生徒、インストラクター)
全長11.99m
全高4.11m
翼幅9.3917m
主翼面積17.66
翼型root:Hawker 10.9%、tip:Hawker 9%
空虚重量4,261kg
総重量5,783kg
最大離陸重量6,123kg
燃料容量機体内:1,640L(432 US gal)/1,433kg(初期生産型は1,312kg)
主翼下:590L(156 US gal)ドロップタンク×2基を装備
エンジンRR?/チュルボメカ? F405-RR-401?ターボファン×1基(推力24.59kN(5,527lbf))
最高速度マッハ0.84(高度30,000ft(9,144m)時)
1,006km/h(543kn、高度8,000ft(2,438m)時)
超過禁止速度1,065km/h(575kn)/M1.04(高度3,281m(10,764ft)時、設計急降下限界)
アプローチ速度232km/h(125kn)
航続距離700nmi(1,300km)
実用上昇限度13,000m
G限界+7.33/-3
海面上昇率2,438m/min(41m/s)
高度到達時間30,000mまで7分40秒
翼面荷重1,693kg/
推力重量比0.41
離陸滑走距離
(50ft(50m))
1,100m(3,610ft)
着陸滑走距離
(50ft(50m))
1,009m(3,310ft)
武装通常なし
主翼下ハードポイントに練習用爆弾ラック(Mk.76練習用爆弾×12発を装備可能)、
ロケット弾ポッドドロップタンクを装備可能。
胴体下ハードポイントにはバゲージポッドを装備可能。
アビオニクススミス AN/USN-2(V) 姿勢制御リファレンスシステム*2
ロックウェル・コリンズ AN/ARN-144 VHF無線/計器着陸システム
ハネウェル AN/APN-194 レーダー高度計?
ノースロップ・グラマン AN/ASN-166 慣性航法システム
・ノースロップ・グラマン LN-100G リングレーザージャイロスコープ
・ロックウェル・コリンズ製GPS
・カルマンフィルター
ロックウェル・コリンズ AN/ARC-182 UHF/VHF無線機
ハネウェル AN/APX-100IFF装置


派生型

  • T-45A:
    艦上練習機型の初期生産型。

  • T-45B:
    艦上機としての装備を持たない陸上練習機型。1984年開発中止。

  • T-45C:
    グラスコックピット化や電子装備の改修を行った近代化改修型。
    順次A型を改修する予定。


*1 オオタカの意。
*2 後にBAE/マルコーニ AN/ASN-180ナビゲーションガイダンスシステムに換装。

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