Last-modified: 2022-08-06 (土) 18:51:40 (8d)

【T-37】(てぃーさんじゅうなな)

Cessna T-37 "Tweet(トゥウィート)*1".

1950年代、セスナ・エアクラフト社が開発し、アメリカ空軍に納入された双発ジェット練習機
エビエーター訓練課程のオールジェット化」構想に基づいて開発された。

1954年に初飛行し、1956年から部隊配備を開始。
本機の配備により、アメリカ空軍初等練習機として用いていたT-34「メンター」を退役させ、訓練課程の全ジェット化を達成した。
その後、訓練効率と経済性の面から「飛行適性検査機」としてT-41「メスカレロ」が導入され、訓練の初期段階は同機に代替された。

1986年に本機の代替となる予定だったフェアチャイルドT-46「イーグレット」が挫折したため、1989年から寿命延長改修が行われたが、1999年からはターボプロップ機のT-6「テキサン供?が導入されて代替され、2009年にアメリカ空軍の全機が退役した。

機体はサイドバイサイドの胴体に直線翼を備え、ジェットエンジンは主翼の基部に取り付けられた。
コックピットは簡素化のため与圧されておらず、一部の訓練では酸素マスクが必要になる。
また、操縦席の計器は伝統的なアナログ方式である。
高度な曲技飛行も可能であり、曲技飛行隊にも採用されている。

派生型としてCOIN機型のA-37「ドラゴンフライ*2」が開発されている。

スペックデータ

T-37B「トゥウイート」
乗員2名
全長8.92m
全高2.79m
翼幅12.581m
翼面積18.7
アスペクト比6.2:1
翼型root:NACA 2418
tip:NACA 2412
空虚重量1,840kg
最大離陸重量2,982kg
エンジンコンチネンタルテレダイン J69-T-25ターボジェット×2基(推力4.56kN(1,025lbf))
最高速度684km/h
巡航速度580km/h(高度11,000m)
失速速度137km/h
航続距離1,500km
上昇限度11,800m
上昇率17.1m/s
武装なし(T-37A/B)
主翼下2ヶ所のハードポイントに227kgまでの武装を搭載可能(T-37C)


A-37「ドラゴンフライ」
乗員2名
全長8.617m
全高2.705m
翼幅10.935m(チップタンク含む)
翼面積17.8
アスペクト比6.2:1
翼型root:NACA 2418(modfied)
tip:NACA 2412(modfied)
空虚重量2,817kg
最大離陸重量6,350kg
燃料容量1,920L(機体内(チップタンク含む))
エンジンGE J85-GE-17Aターボジェット×2基(推力12.7kN(2,850lbf))
最高速度816km/h
巡航速度787km/h(最大)
失速速度182km/h(最大着陸重量、ギアフラップダウン時)
超過禁止速度843km/h
戦闘行動半径740km(最大ペイロード時)
フェリー航続距離1,629km(100 US gal(380L)ドロップタンク×4基装備時)
上昇限度12,730m
上昇率35.5m/s
固定武装GAU-2/A7.62mmガトリング砲×1挺(弾数618発(7.62mmNATO弾))
武装主翼下8ヶ所のハードポイントに2,720kgまでの武装を搭載可能。
Mk.81/82またはM117無誘導爆弾
BLU-32BまたはBLU-1C/Bナパーム弾
CBU-12/-22またはCBU-24クラスター爆弾
LAU-3/Aロケット弾ポッド
ハイドラ70?ロケット弾ポッド
ズーニー? 5インチロケット弾ポッド
SUU-11/Aガンポッド
ドロップタンク


バリエーション

  • XT-37:
    プロトタイプ。

  • T-37A:
    初期量産型。

  • T-37B:
    A型のエンジンを強化し、航法装置を改良した型。
    後にA型の大部分がこの仕様に改修された。

  • T-37C:
    軽武装を可能にした型。
    主翼下に2ヶ所のハードポイントと緊急時に切り離し可能な翼端増槽を追加し、照準器とガンカメラを装備。
    すべて外国に供与されている。

  • XAT-37D:
    C型を発展させた対地攻撃機型試作機。

  • A-37「ドラゴンフライ」:
    XAT-37Dから発展したCOIN機型。

    • YA-37A:
      XAT-37Dより改称。

    • A-37A:
      実戦評価試験用の初期量産型。
      エンジンを強力なJ85-GE-5に換装し、6ヶ所(後に8ヶ所に増加)のハードポイントを追加、通信・航法機材を更新した。

    • A-37B:
      A型の運用結果をもとに改修された量産型。
      より強力なJ85-GE-17Aエンジンを搭載し、機体構造を強化したことで、最大離陸重量はT-37の2倍以上に達した。
      機首には空中給油プローブを固定装備する。

      • OA-37B:
        B型の通信装備を改修した前線航空管制(FAC)機型。


*1 囀り、もしくは呟きの意。
*2 Dragonfly:トンボの意。

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