Last-modified: 2018-01-22 (月) 21:39:31 (121d)

【Su-24】(すほーいにじゅうよん)

旧ソビエト/ロシアのスホーイ設計局で開発された戦闘攻撃機
NATOコードFencer(フェンサー)

MiG-27Su-17の後継として開発が始まり、1970年5月に原型機が初飛行した。
可変翼の採用や並列複座式のコックピットなど、外観上のデザインはF-111の影響を受けている。
しかし、電子機器は旧式なため西側のF-111トーネードより攻撃能力は劣っている。

主翼は可変翼機構を採用し、後退角は離着陸には16度、巡航時は35度、超音速飛行や低空遷音速飛行時は69度にセットされる。
エンジンはサチュルン/リューリカ製のAL-21F-3Aターボジェットを搭載している。
武装には、固定武装にGSh-6-23 23mm機関砲を装備する他、主翼下片側4箇所と胴体下5箇所のハードポイントには対艦/対レーダーミサイル爆弾などを搭載できる。

輸出型も開発されており、価格の安さ(1機約5億円)から旧ソ連衛星国の他、アフリカ諸国やイラクなどの中東諸国で採用されている。

主な採用国(カッコ内は採用形式)

  • ソ連/ロシア(Su-24/M/MR/MP/M2)
  • ウクライナ(Su-24/M/MR/MP)
  • ベラルーシ(Su-24/M/MR)
  • カザフスタン(Su-24M/MR)
  • ウズベキスタン(Su-24M/MR)
  • アゼルバイジャン(Su-24)
  • イラン(Su-24MK)
  • イラク(Su-24MK)
  • リビア(Su-24MK)
  • シリア(Su-24MK)
  • アンゴラ(Su-24)
  • アルジェリア(Su-24MK/MR)

スペックデータ

タイプSu-24Su-24MK
乗員2名
全長22.67m22.59m
全高5.92m6.19m
全幅
後退角16度/69度)
17.64m/10.37m
主翼面積
(後退角16度/69度)
55.2/51.0
空虚重量21,150kg22,300kg
最大離陸重量39,700kg
エンジンサトゥールン/リューリカ AL-21ターボジェット×2基
エンジン推力75.0kN/109.8kN(A/B使用時)
燃料搭載量11,700リットル(機体内)
最大速度マッハ1.35
フェリー航続距離1,349nm(機内燃料のみ)/2,304nm(空中給油1回)
実用上昇限度17,500m
海面上昇率9,000m/min
戦闘行動半径565nm(Hi-Lo-Hi、兵装3,000kg時)
512nm(Lo-Lo-Lo、兵装2,500kg時)
174nm(Lo-Lo-Lo、兵装8,000kg時)
固定武装GSh-6-23 30mm機関砲×1門
兵装翼下に下記兵装を最大8,800kgまで搭載可能。
AAMR-60MK(AA-8「エイフィッド」)×4発(爆弾搭載時は2発)
R-73E(AA-11「アーチャー」)×4発
AGMKh-23M(AS-7「ケリー」)?×4発
Kh-25ML/MR(AS-10「カレン」)?×4発
Kh-29L(AS-14「ケッジ」)×4発(又は3発)
Kh-29T/D×4発
Kh-59ME(AS-18「カズー」)×4発
ASMKh-31A(AS-17「クリプトン」)?×4発
ARMKh-28(AS-9「カイル」)?×2発
Kh-58E(AS-11「キルター」)×2発
Kh-25MP(AS-12「ケグラー」)?×2発
Kh-31P×4発
Kh-27PS(AS-12「ケグラー」)?×2発
Kh-11(AS-5「ケルト」)?×2発
爆弾FAB-100通常爆弾×24発
ODAB-500PM/BETAB-500通常爆弾×2発
KAB-500KR/-1500KRテレビ誘導爆弾×4発
KAB-500OD誘導爆弾×4発
KAB-500S-E衛星誘導爆弾×4発
KAB-500L/-1500Lレーザー誘導爆弾×4発
RBK-250/-500クラスター爆弾
TN-1000/-1200戦術核爆弾
ロケット弾ポッドUB-32ロケット弾ポッド×4基(S-5ロケット弾×32発)
B-8M1ロケットポッド×4基(S-8ロケット弾×20発)
B-13L1ロケットポッド×4基(S-13ロケット弾×5発)
ロケット弾S-24B 240mmロケット弾×4発
O-25ポッド×4基
S-25-OFMロケット弾×1発またはS-25LDロケット弾×2発)
その他装備偵察ポッド
SEADまたはELINTポッド
UPAZ-1バディ式給油用ポッド
3,000リットル増槽×2基
アビオニクスPrNK-24 SLARレーダー
射出座席NPPズヴェズダ K-36D

派生型

  • S6:
    Su-7の機体仕様を活用し、固定後退翼を採用した初期設計案。製作されず。

  • T6-1:
    試作初号機。
    主翼はSu-15のようなダブルデルタ翼を採用し、リフトエンジンを搭載していた。

  • T6-2:
    可変翼に設計変更された試作原型機。

  • Su-24"フェンサーA〜C":
    初期生産型。
    NATOコードでは形状の相違点でフェンサーA〜C型と区別され、試作型のT6-7が「フェンサーA」、1973年に実戦配備が開始された量産型を「フェンサーB」、1981年に配備されたものを「フェンサーC」としている。
    なお、「フェンサーC」は機首周辺にセンサーが追加され、エアインテイク、固定翼部前縁、垂直尾翼上端両側にレーダー警戒装置のアンテナが装備された三角形の張り出しが取り付けられている。

  • Su-24M"フェンサーD":
    後期量産型。
    前部胴体を750mm延長し、新たにPNS-24M航法/攻撃システムを搭載したほか、機首部の地形回避レーダーを地形追随レーダーに変更して、引き込み式の空中給油プローブが追加された。
    また、空中給油能力も付与された。

  • Su-24MK"フェンサーD":
    M型の輸出型。

  • Su-24MR"フェンサーE":
    偵察機型。
    機関砲や胴体下のハードポイントを外し、機首にBKR-1側視レーダーを搭載したほか、電子偵察器材や「ジマ」赤外線監視器材、「アイスト-M」TVセンサーなど各種偵察器材を搭載している。
    カメラはAFA A-100斜めカメラやAFA AP-402Mパノラミック・カメラを装備する。
    また、胴体下面の中心線には「シュピル-2M」レーザーポッド、主翼下面にSRS-14「タンガス」ELINTポッドや「エフィル-1M」電磁輻射探知ポッドを搭載することで、昼夜や全天候での偵察活動を有している。

  • Su-24MP"フェンサーF":
    Su-24MRと並行開発された電子戦機型。
    機首下面に大型のブレードアンテナが付けられ、左右エアインテイク下面にも通信妨害用アンテナを設置、胴体中心線ハードポイントにはSP5-5「ファソル」電子戦ポッドを携行する。

  • Su-24M2:
    アップグレード型。
    詳細は不明だが、Su-34に搭載される一部の電子機器を導入し、GPSなどを追加すると見られる。


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