Last-modified: 2016-02-08 (月) 18:39:44 (476d)

【Su-15】(すほーいじゅうご)

  1. 旧ソ連のスホーイ設計局で設計・開発された試作戦闘機
    Su-15<<P>>とも呼ばれる。

    全天候ジェット戦闘機の開発要求に応じて製作された機体で、RD-45エンジンライトニングのように上下に装備した。
    さらに、下方のエンジンを胴体中ほどに、上のエンジンを後方に配置し、別々の空気取り入れ口、排気口を備えた特異な設計だった。

    試作機は1949年に初飛行したが、同年6月、試験飛行中にフラッターにより墜落したため、計画は中止された。

    スペックデータ
    乗員1名
    全長12.87m
    全幅15.44m
    全高N/A
    翼面積36
    空虚重量7,409kg
    離陸重量10,437kg
    エンジンクリーモフ RD-45Fターボジェット×2基
    推力重量比0.43
    最大速度985km/h
    航続距離1,050km
    実用上昇限度15,000m

  2. 旧ソ連のスホーイ設計局で開発された迎撃戦闘機
    NATOコードでは「フラゴン(Flagon:大瓶の意)」と呼ばれる。
    1983年に起きた大韓航空007便撃墜事件の当事機としても知られている。

    Su-9/Su-11「フィッシュポット」迎撃戦闘機の後継として開発され、試作機である「T-58」は1962年に初飛行し、1967年からソ連防空軍で運用が開始された。

    機体は主翼に二重デルタ翼を採用しており、燃料タンクを増設しても相変わらず航続距離は短かったが、本機に搭載されていたR-13エンジンの推力重量比は軽く1.0を超えており、飛行性能は極めて高かった。

    総生産機数は1,500機以上と見られ*1、ソ連崩壊後はロシア、ベラルーシ、ウクライナで運用された。
    その後、冷戦の終結に伴う軍縮(欧州通常戦力制限交渉?など)や運用国内の経済的混乱のため、ロシアでは1993年までに全機が退役、他の国でも1996年のウクライナを最後に全機が退役した。

    関連:大韓航空007便撃墜事件
    スペックデータ
    乗員1名
    全長22.03m
    全幅9.43m
    全高4.84m
    翼面積36.60
    空虚重量10,760kg
    最大離陸重量17,900kg
    エンジンツマンスキーR-13-300ターボジェット×2基
    推力65.70kN×2基
    最大速度2,230km/h
    航続距離1,780km
    実用上昇限度18,100m
    最大上昇力228m/s
    武装R-8M/R-98(AA-3「アナブ」)AAM×2発
    R-60(AA-8「エイフィッド」)AAM×2発
    UPK-23-250機関砲コンテナ×2基(各250発)
    増槽など

    【派生型】
    • T-58:
      試作機。
      開発期間短縮のため胴体や尾翼部分はSu-11のものをそのまま利用していたが、エンジンを信頼性の高いツマンスキーR-21F-300の双発とし、胴体形状にエリアルールを採用していた。

    • Su-15-98:
      有力な迎撃機が完成するまでのつなぎとして軍に採用された際の名称。

    • Su-15「フラゴンA」:
      単純デルタ翼の初期生産型。

    • T-58VD「フラゴンB」:
      STOL研究機型。
      胴体中央にコゾレフ設計局製のリフトエンジンを3基搭載した。

    • Su-15UT「フラゴンC」:
      複座練習戦闘機型。
      レーダーと武装は搭載してない。

    • Su-15「フラゴンD」:
      複合後退翼に改設計された迎撃機型。

    • Su-15T「フラゴンE」:
      中期型。
      レーダーを「オリョールD」から「タイフーン」に換装し、着陸装置が強化されている。
      しかし、レーダーの故障が続発したため生産数は少ない。

    • Su-15TM「フラゴンF」:
      後期型。
      当初西側でSu-21とも呼ばれた機体。
      改良型の「タイフーンM」レーダーを装備し、ミサイルもAA-3シリーズの発展型のR-98Mを携行している。

    • Su-15UM「フラゴンG」:
      後期型の複座練習機型。

    • Su-15bis:
      発展型。
      MiG-23の高性能派生型が完成したこと、装備予定であったR-25-300?エンジンがMiG-21bisへの搭載優先となったことなどを理由に、開発中止となった。

    • Su-15Sh:
      超音速攻撃機型。提案のみで製作されず。

    • T-58PS:
      Su-15bisの発展型。開発中止。

    • Su-19M:
      ツマンスキーR-67-300ターボファンエンジン換装型。開発中止。


*1 1,290機という資料もある。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS