Last-modified: 2019-10-24 (木) 18:28:21 (49d)

【SH-2】(えすえいちつー)

Kaman SH-2 "Seasprite(シースプライト)"
アメリカのカマン?社が、アメリカ海軍向けに製造していた艦載汎用/対潜ヘリコプター

本機のルーツは、1960年代に海軍向けの単発汎用ヘリコプターとして開発された「UH-2」に由来する。
同機は洋上運用のために長い航続距離を必要としたことから、カマン社製ヘリコプターの一大特徴である交差反転ローターをやめ、一般的なシングルローター形式で作られた。
一方で、ローターブレードには制振効果の高いサーボフラップ?が採用されている。

本機はこのUH-2を、1970年代に海軍が計画した「LAMPS*1」計画に対応するために改良したものである。
小柄な機体ながらレーダーソノブイMADなどを装備し、本格的なLAMPSが配備されるまでのつなぎとして活躍した。
後にSH-60が「LAMPS3」として就役し、順次これに取って代わられたが、搭載力の小さいノックス?フリゲートなどやSH-60が未装備の部隊においては、「LAMPS1」としてしばらくの間運用され続けた。

アメリカ海軍からは2001年5月に予備役からも退役したものの、エジプト海軍やオーストラリア海軍、ニュージーランド海軍、ペルー海軍では今も現役である。

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スペックデータ

SH-2F
乗員3名(操縦士副操縦士戦術士(TACCO)、センサー操作員(SENSO))
主ローター直径13.4m
主ローター面積141.262
ローターブレードセクションルート:KM23014.86、チップ:KM20311.47
全長16.0m/11.68m(機首及びローターブレード折り畳み時)
全高4.14m(ローターヘッド上部含む)
全幅13.4m
胴体長11.68m
空虚重量3,193kg
最大離陸重量5,670kg(通常時)/6,000kg(過負荷時)
燃料容量1,500L(内部燃料タンク)/450L(補助外部燃料タンク
エンジンGE T58-GE-8F?ターボシャフト×2基(出力1,350hp(1,010kW))
最高速度265km/h(海面上)
航続距離680km(燃料最大時)
巡航速度240km/h
実用上昇限度6,900m
海面上昇率12.4m/s
ホバリング高度限界5,700m(IGE)/4,700m(OGE)
ハードポイント側面スタブウィングのパイロンステーション2箇所
兵装魚雷:Mk.46またはMk.50短魚雷×2発
ミサイル(米国以外):AGM-65「マーベリック」など
アビオニクスLN 66HPレーダー


SH-2G
乗員USN:3名(操縦士副操縦士戦術士(TACCO)、センサー操作員(SENSO))
ニュージーランド海軍(RNZN):3名(パイロット、オブザーバー、ロードマスター
主ローター直径13.4m
円板面積13.5m
全長15.9m
全高4.5m
全幅13.4m
胴体長11.68m
空虚重量4,170kg
有効重量1,991kg
最大離陸重量6,120kg
エンジンGE T700-GE-401/401C?ターボシャフト×2基(推力1,723shp(1,285kW))
超過禁止速度278km/h
最高速度256km/h
巡航速度222km/h
航続距離1,000km
実用上昇限度3,000m
海面上昇率12.7m/s
ホバリング高度限界6,340m(IGE)/5,486m(OGE)
兵装右側のドアにMAG58 7.62mm機銃を装備可能(ニュージーランド海軍)
ミサイル(米国以外):AGM-65「マーベリック」ペンギン
魚雷:Mk.46またはMk.50短魚雷×2発


派生型

  • YUH-2A(YHU-2K-1):
    試験及び評価用のプロトタイプ。
    エンジンはGET58-GE-6(出力875shp)を搭載。

  • UH-2A(HU-2K-1):
    汎用輸送ヘリコプター型の初期生産型。
    エンジンはGE T58-GE-8B(出力1,250shp(932kW))を搭載。

  • UH-2B(HU-2K-1U):
    UH-2Aの電子装備を軽減し、作戦範囲を有視界飛行に限定した汎用輸送ヘリコプター型。

  • H-2「トマホーク」:
    A型を改造した陸軍向け軽攻撃ヘリコプター
    AAFSS(AH-56)が配備されるまでのつなぎの攻撃ヘリコプターとして陸軍に提案されたが、AH-1に敗れて採用とはならなかった。

  • UH-2C:
    A型及びB型のエンジンをT58-GE-8Bの双発にした型。

  • NUH-2D:
    NUH-2Cを改称したもの。

  • HH-2C:
    捜索救難ヘリコプター型。
    機首下面にミニガン1丁を搭載可能。

  • HH-2D:
    捜索救難型の非武装・非装甲タイプ。
    エンジンはT58-GE-8F(出力1,350shp)を搭載。

  • SH-2D:
    対潜ヘリコプター型の初期型。

  • YSH-2E:
    最新式のレーダーとLAMPS装置を装備した評価試験機。

  • SH-2F:
    改良型。
    エンジンをGE T58-GE-8F(出力1,350shp)双発に強化した。

  • YSH-2G:
    SH-2Gのプロトタイプ。SH-2Fを改造。

  • SH-2G「スーパーシースプライト」:
    ローターアビオニクスを強化、エンジンSH-60と共通のT700-GE-401(出力1,723shp(1,285kW))双発に強化した型。

    • SH-2G(A):
      オーストラリア向け輸出型。

    • SH-2G(E):
      エジプト向け輸出型。

    • SH-2G(M):
      マレーシア向け輸出型。提案のみ。

    • SH-2G(NZ):
      ニュージーランド向け輸出型。後にペルーに売却。

    • SH-2G(I):
      SH-2G(A)をニュージーランドが購入したもの。


*1 Light Airborne Multi-Purpose System:軽空中多目的システムの略。

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