Last-modified: 2016-04-05 (火) 21:33:21 (2737d)
【SA-18】 †
旧ソ連が「ストレラ」シリーズ(SA-7/SA-9/SA-14)の後継として開発した個人携帯式地対空ミサイル。
NATOコードではSA-18「グローズ」、ロシアでは9K38「イグラ*1」と呼ばれる。
1972年からコロムナ設計局で開発が始まり、1983年9月23日に量産化が開始された。
誘導方式は赤外線誘導方式である。
9K310(SA-16)の改良型で、ミサイルは空力設計やモーター部分はSA-16の物を踏襲しているが、シーカーはアンチモン化インジウム素子と硫化鉛素子を併用する2波長誘導となり、妨害への抗堪性を向上させている。
派生型として、ヘリコプター用の短射程空対空ミサイルの「イグラ1V」や海軍向け艦対空ミサイル型のSA-N-10などが開発されている。
輸出の方もCIS諸国の他、中東や南アフリカなどへの実績がある。
主な搭載機(イグラ1V) †
スペックデータ †
全長 | 1.574m |
直径 | 7.2cm |
重量 | 10.8kg |
弾頭 | 高性能炸薬弾頭(1.17kg) |
信管 | 近接または直撃 |
推進方式 | 固体燃料ロケットモーター |
最大速度 | マッハ2.3 |
最大高度 | 3,500m |
有効射程 | 5.2km |
最大射高 | 3.5km |
誘導方式 | 赤外線誘導 |
シーカー | 2波長光波シーカー |