Last-modified: 2017-07-04 (火) 18:42:26 (79d)

【S-76】(えすななじゅうろく)

Sikorsky S-76.

シコルスキー社の民間向け軽量双発ヘリコプター
1975年に開発計画が公表され、1976年に試作が始まったためS-76の番号が与えられた。
防振機構や複合材製の胴体、前輪式の引き込み式ランディングギアなどを備えており、ベル222の対抗馬としての意味合いが強いと考えられる。

初飛行はベル222から半年遅れた1977年3月となったが、本機はキャビンが広いうえ、高度な計器飛行能力やチタニウム製のローターヘッドなど、UH-60譲りの技術を採り入れており信頼性が高く、高級中型ヘリコプターの市場で好評を博した。
民間向けということもあり、武骨な軍用ヘリコプターの多いシコルスキー社製品の中では、細くて流麗な機体である。

本機よりもやや大きめのキャビンを持つS-70が非常に高価であるため、民間市場ではシコルスキーを代表する機種となっている。
ビジネス用途の他、警察・消防・救難などではS-70を導入したいが予算の都合で代わりにS-76を購入するケースが多く、高級機でありながら「貧者のブラックホーク」と揶揄されることもある。

逆に本機をベースとした軍用型のH-76「イーグル」も提唱されたが、こちらは実現していない。

関連:S-92 MH2000

IMG_7677.jpg

S-76B

スペックデータ

乗員2名+12名
全長16.0m
主ローター直径13.41m
全高4.414m
回転円板面積141.261
空虚重量3,177kg
全備重量5,306kg
最大離陸重量5,306kg
エンジンターボシャフト×2基
アリソン(現ロールス・ロイス plc)250-C30(S-76A)
チュルボメカ アリエル1S(700shp)(S-76A+)
P&W・C PT6B-36A(960shp)(S-76B)
チュルボメカ アリエル 1S1(725shp)(S-76C)
チュルボメカ アリエル2S1(650shp)(S-76C+)
チュルボメカ アリエル2S2(S-76C++)
超過禁止速度155kts
航続距離345nm(30分・予備燃料)


派生型(カッコ内は生産機数)

  • S-76A(284機):
    初期型。エンジンはアリソン250-C30双発。

    • S-76A Utility:
      スライドドアと強化された床を備える型。

    • S-76A+(17機):
      エンジンをアリエル1S双発に変更し、出力向上。

    • S-76A++:
      エンジンをアリエル1S1双発に変更した型。

    • S-76A Mk.2:
      全天候輸送型。
      エンジンをさらに強化し、細部を改良している。

  • S-76B(101機):
    エンジンをP&W PT6B-36AまたはPT6B-36B双発に変更し、出力向上。

  • S-76C(43機):
    エンジンをアリエル1S1双発にした上でトランスミッションを強化し、ペイロード航続距離を向上。

  • S-76D:
    エンジンをPW210S双発にし、ローターRAH-66の技術を反映させた新型に変更した型。
    防氷装置も追加可能。


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