Last-modified: 2023-09-10 (日) 11:54:52 (82d)
【RIM-66】 †
RIM-66"
RIM-24B「ターター」?の後継として開発された艦対空ミサイル。
基本的にターターをベースに開発されたため、1964年の開発開始から僅か4年で実戦配備された。
現在、アメリカを初めとする西側の標準的な中長距離艦対空ミサイルとなっている。
限定的ではあるが、対艦攻撃も可能である。
発展型としては、RIM-2F「テリア」?の後継として作られたRIM-67「SM-1ER/SM-2ER」?、小型かつ長射程を目指したRIM-156「SM-2ER Block4」、ミサイル防衛専用のRIM-161「SM-3」（開発中）、アクティブレーダー誘導式のRIM-174「スタンダードERAM（SM-6）」?が存在する。
また派生型として、SM-1MRをベースにした対レーダーミサイルのAGM-78「SARM」、AGM-78をベースにした長距離空対空ミサイルのAIM-97「シークバット」（開発中止）、SM-1MR Block�垢鬟戞璽垢砲靴�艦対艦ミサイル型のRGM-66D/E/F（開発中止）、SM-2MR Block��/�靴鬟戞璽垢砲靴�戦術弾道ミサイルのRGM-165「LASM*2（SM-4）」（開発中止*3）が存在した。
スペックデータ †
| 全長 | 4.72m 4.4m（SM-2MR） |
| 直径 | 0.34m |
| 翼幅 | 1.08m |
| 発射重量 | 708kg 62kg（SM-2MR） |
| 速度 | マッハ2.5+ |
| 推進方式 | 固体燃料ロケットモーター |
| エンジン | Mk.56 デュアル・スラスト固体ロケットモーター |
| 誘導方式 | INS＋指令+セミアクティブレーダー誘導 |
| 制御方式 | 空力フィン |
| 弾頭 | Mk90またはMk.51 HE 破片効果 |
| 有効射程 | 70km 64〜144km（SM-2） |
| 有効高度 | 20km |
| SM-2MRのスペックデータ | |||||
| タイプ | SM-2MR Block1 | SM-2MR Block2 | SM-2MR Block3 | SM-2MR Block3A | SM-2MR Block3B |
| 制式 名称 | RIM-66C/D | RIM-66H/J/L | RIM-66K-1/L-1/M-1 | RIM-66K-2/L-2/M-2 | RIM-66-M5 |
| 全長 | 4.72m | 4.7m | |||
| 重量 | 708kg | ||||
| 射程 | 70km | 70km+ | 160km+ | ||
| 弾頭 | HE 破片 （Mk115） | HE 破片 （Mk125） | |||
| SM-2ERのスペックデータ | |||
| タイプ | SM-2ER Block1-3 | SM-2ER Block4 | SM-2ER Block4A |
| 制式名称 | RIM-67B/C/D | RIM-156A | RIM-156B |
| 全長 | 7.98m | 6.55m | |
| 重量 | 1,509kg | 1,460kg | |
| 射程 | 120km | 160km+ | 160〜370km+ |
バリエーション †
SM-1 †
- RIM-66 SM-1MR：
初期型。
完全なセミアクティブレーダー誘導で、発射から命中の瞬間まで母艦による誘導が必要。
- RIM-66A SM-1MR Block1〜4：
開発バージョン。
block4からは生産バージョンとなっている。
- RIM-66B SM-1MR Block5：
生産バージョン。
デュアルスラストロケットエンジンや新型弾頭を採用した。
- RIM-66E SM-1MR Block6：
最終型。
サブバリエーションとしてRIM-66E-1/-3/-7/-8がある。
E-3とE-8はSM-2と同じMk.115弾頭を採用している。
- RIM-66A SM-1MR Block1〜4：
SM-2 †
- RIM-66 SM-2MR：
イージス艦への装備を前提とした型。
中間誘導に慣性誘導とデータリンクを併用したことにより、複数目標への同時誘導が容易になった。
- RIM-66C/D SM-2MR Block1：
初期型。
C型はイージス艦向け、D型はNTU（ターター）搭載艦向け。
- RIM-66G/H/J SM-2MR Block2：
ECCM能力や高速度断片化弾頭に改良し、射程や威力を向上した型。
G型はMk.26"GMLS"搭載イージス艦向け、H型はMk.41VLS搭載イージス艦向け、K型はNTU（ターター）搭載艦向け。
- RIM-66K-1/L-1/M-1 SM-2MR Block3：
新開発の近接信管（TDD Mk.45 mod.9）を搭載し、低高度目標への対処能力を向上した型。
K-1型はNTU（ターター）搭載艦向け、L-1型はMk.26"GMLS"搭載イージス艦向け、M-1型はMk.41VLS搭載イージス艦向け。
- RIM-66K-2/L-2/M-2 SM-2MR Block3A：
さらなる低高度目標への対処能力向上と粒爆薬の重量化を行った型。
K-2はNTU（ターター）搭載艦向け、L-2はMk.26"GMLS"搭載イージス艦向け、M-2はMk.41VLS搭載イージス艦向け。
- RIM-66M-5 SM-2MR Block3B：
終端誘導に赤外線誘導を加えた型。
Mk.41VLS搭載イージス艦向け。
- RIM-66C/D SM-2MR Block1：
派生型 †
- AGM-78「SARM」：
対レーダーミサイル型。詳しくは項を参照。
- RGM-66：
SM-1MRブロック�垢鬚發箸砲靴�艦対艦ミサイル型。パッシブレーダー誘導方式。
- RGM-165「LASM（Land Attack Standard Missile）（SM-4）」（開発中止）：
SM-2MRブロック��/�靴鬟戞璽垢砲靴心和价魯潺汽ぅ襦�戦術弾道ミサイル）型。
弾頭は対地目標用の着発/延期信管もしくは近接信管を装備したHE（高性能炸薬）、ないしはMk.125対硬目標用徹甲弾が用いられた。
発射母艦より垂直に発射された後にGPS/INS誘導によって目標に誘導され、弾道飛行によって目標へと飛翔する。
移動目標や掩蔽壕への効果が疑問視されたことから、2002年にキャンセルされた。
- XAIM-97「シークバット」（開発中止）：
対MiG-25用としてスタンダードARMをベースにした長距離空対空ミサイル型。
コスト増に見合わないとして1976年までに計画中止となった。
*1 英語で軍旗の事だが、アメリカを始めとした西側諸国の海軍艦艇にとっての「基準」となるべき艦対空ミサイルとなることを目指して開発された、という意味が込められている。
*2 Land Attack Standard Missileの略。
*3 ズムウォルト級ミサイル駆逐艦に搭載予定であった。
