Last-modified: 2014-02-02 (日) 20:15:28 (1329d)

【R-550】(あーるごひゃくごじゅう)

R-550 Magic.
フランスのマトラ社が開発した短射程空対空ミサイル
1975年から生産された「マジック1」と、その後継として1984年から生産された「マジック2」がある。

マジック1

本ミサイルは、マトラ社がフランス空軍への納入を目指して開発したものであった。
1969年に開発が始まり、1975年に量産化が開始、フランス初の国産短射程空対空ミサイルとなった。
誘導方式は赤外線誘導で、オールアスペクト発射能力もなく(目標前方からの攻撃は不可)、射程も約3kmと短い「第1世代」の短射程空対空ミサイルだった。

ミサイルとしての能力は、当時、アメリカ軍が使用していたAIM-9D「サイドワインダー」(第2世代)と比較すれば(射程距離や誘導性能等)全ての面で劣っていた。
一方で海外への輸出は好調で、フランス以外にもアブダビ・アルゼンチン・チリ・エクアドル・エジプト・ギリシャ・インド・イラク・ヨルダン・クウェート・リビア・モロッコ・オマーン・パキスタン・ペルー・サウジアラビア・スペイン・南アフリカの18ヶ国が購入・使用し、1984年の生産中止までに約9,000発以上が生産された。

そのため搭載出来る機種も、ミラージュシリーズ(ミラージュF1ミラージュIIIミラージュ5ミラージュ50ミラージュ2000)やミーティアミステール?アルファジェット?といったフランス製戦闘機のほかF-16MiG-21MiG-23など15機種による運用が可能である。

本ミサイルは何度か実戦で使用されており、初戦となったフォークランド紛争ではアルゼンチン軍?ミラージュIIIEAダガー?が使用したが撃墜には至っていない。
一方、次のイラン・イラク戦争では、イラク軍?ミラージュF1MiG-21に使用し多数のイラン軍機を撃墜したと主張している。

スペックデータ
全長2.75m
直径16cm
翼幅66cm
推進方式固体燃料ロケットモーター
エンジンRomeo Butalene motor
最大速度M2.5以上
射程3km
G限界6G
弾頭HE通常ロッド
弾頭重量12.5kg
シーカーAD3601型赤外線シーカー
誘導方式赤外線誘導


マジック2

マジック1の後継として開発された空対空ミサイル
外見はほぼ同じであるが、シーカーが変更されたことによりオールアスペクト発射能力が付与され、さらに新型のロケットモーターにより射程が15kmとなった。
搭載出来る機種はラファールミラージュF1ミラージュ2000ジャギュア?等である。
1984年から現在まで4,000発以上量産されたが、現在ではさらに新型のMICAにより更新されつつある。

スペックデータ
全長2.9m
直径15.7cm
翼幅66.8cm
発射重量89.8kg
推進方式固体推進ロケットモーター
エンジンSNPE Richard motor
最大速度M3.0
射程0.5〜20km
最大飛行高度18,000km
G限界-
弾頭HE 通常ロッド
弾頭重量12.5kg
シーカーAD3633型赤外線シーカー
誘導方式赤外線誘導


マジック2.jpg

Photo :India air force


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