Last-modified: 2014-01-16 (木) 16:48:17 (3535d)
【PPSh】 †
Pistolet Pulemjot Schpagina model of 1941 (PPSh1941)
PPD?の後継として誕生した、第二次世界大戦におけるソ連軍の主力短機関銃。
PPShとは「シュパーギン式サブマシンガン」の略称である。
本銃最大の特徴であるドラム型マガジンには最大で71発を装填でき、7.62mm×25弾を使用するため非常に貫通力が高い。
連射速度もかなり高く、さらに量産性も良かったためモシン・ナガンと並んでソ連兵の主力武器になり、各地で使用された。
そのため、東部戦線ではドイツ兵が鹵獲して使用することも多かったようである。
500万挺以上が生産され、戦後には多くの国へ輸出されたり、またデッドコピーが作られたりした。
両手で持った姿が楽器を演奏する姿に似ていることから、ドイツ兵はバラライカ、日本兵はマンドリン銃の名で呼んでいた。
スペックデータ †
種類 | 短機関銃 |
口径 | 7.62mm |
全長 | 840mm |
銃身長 | 269mm |
重量 | 3,500g |
ライフリング | 4条右転 |
装弾数 | 71発(ドラム型弾倉)/35発(箱型弾倉) |
使用弾薬 | 7.62mm×25mmトカレフ弾 |
作動方式 | シンプル・ブローバック方式、オープン・ボルト撃発 |
銃口初速 | 488m/s |
発射速度 | 900〜1,000発/分 |
主なバリエーション †
- PPSh-41:
オリジナルモデル。
生産時期により仕様に差異がある。
- MP717(r):
ドイツ軍が鹵獲したPPSh-41につけた名称。
MP40?の箱型弾倉を使用できるように改造したものもある。
- 50式衝鋒槍:
中国でのライセンス生産型。箱型弾倉を使用する。
- 49式衝鋒槍:
北朝鮮でのライセンス生産型。ドラム型弾倉を使用する。
- M49:
ユーゴスラビア・ツァスタバ・クラクヤベク兵器廠で製造された短機関銃。
内部構造は異なるが、ドラム型弾倉や箱型弾倉は互換性がある。
- K-50M:
50式衝鋒槍の改良型。
銃床を木製曲銃床から鉄製のパイプ状の銃床に変更している。
また、銃床は前後にスライドさせて長さを変えられる。
全長は50式衝鋒槍より3in短くなり、銃身放熱カバーの形状も変更され、MAT49短機関銃の照星が付いてるなど、外観は大きく異なっている。