Last-modified: 2019-12-29 (日) 23:13:37 (266d)

【P.180】 (ぴーひゃくはちじゅう)

Piaggio P.180 Avanti(アヴァンティ).

イタリアのピアッジョ・エアロ社が開発したビジネス機
ポスト・オイルショック時代の飛行機として、低い空気抵抗速度性能、ひいては距離あたりの燃費に優れることを主眼に開発された。

最大の市場であるアメリカでの販売を期待してリアジェットとの共同開発が開始されたが、途中で財政難を理由にリアジェットは撤退、ピアッジョ単独での完成となった。
原型機は1986年に、量産初号機は1990年に初飛行
キャッチコピーは「ニューヨーク〜ダラス間を3時間半で」。

抗力を抑えるため、機体は他にない独特な形態を採っている。
機首に小さなカナード翼と、機尾にT字尾翼の両方をもつ三面翼形態であるほか、推進式ターボプロップエンジンを2基搭載した細長い主翼を、翼断面を基にした形状の胴体に中翼配置で取り付けている。
最高速度は732km/h、実用上昇限度は12,500mと高い性能を有する。

現在はグラスコックピットを導入しアビオニクスを強化したAvanti 兇生産されている。
また軍用派生型として、コックピットキャビンを潰して燃料タンクとアビオニクスを増設したUAV型のP.1HH「ハマーヘッド」が開発中である。

IMG_0135.jpg

スペックデータ

乗員1〜2名+乗客6〜9名
全長14.41m
全高3.97m
3.98m(Avanti 供
翼幅14.03m
主翼面積16
翼面荷重327kg/
空虚重量3,400kg
3,538kg(Avanti 供
最大離陸重量5,239kg
5,489kg(Avanti 供
ペイロード907kg
816kg(Avanti 供
エンジンP&W・C PT6A-66 ターボプロップ(出力634kW(850shp))×2基
出力荷重比?0.24kW/kg
速度
(最高/巡航)
395kt(732km/h)/320kt(593km/h)
398kt(735km/h)/395kt(732km/h)(Avanti 供
航続距離2,592km
2,795km(VFR)/2,722km(IFR)(Avanti 供
実用上昇限度12,500m
上昇率14.98m/s


P.180 AvantiEVO
乗員1名
乗客数7〜9名
全長14.4m
全高4m
翼幅14m
翼面積16
アスペクト比12.3
キャビン
(長さ×高さ×幅)
17.5ft×5.8ft×6.1ft(フロア:3.5ft)
燃料容量1,271kg
空虚重量3,799kg
最大離陸重量5,488kg
最大着陸重量5,216kg
最大無燃料重量4,445kg
エンジンプラット&ホイットニー・カナダ PT6A-66Bターボプロップ×2基
(出力850shp(630kW))
最高速度740km/h(高速巡航時)
巡航速度589km/h(長距離巡航時)
最小制御速度190km/h(Vmca(最低飛行制御速度))
航続距離2,800km(乗客4名、全米ビジネス航空協会(NBAA)IFR、100nm交互)
フェリー航続距離2,830km
上昇限度12,000m
翼面荷重343kg/
燃料消費量0.220kg/km
パワー/マス230W/kg
離陸滑走距離
(SL、ISA
994m

バリエーション

  • P.180 Avanti:
    民間向け量産型。

  • P.180M:
    軍用型(客貨混載コンビネーションおよびVIP輸送機型を含む)。

  • P.180RM:
    電波測定機型。

  • P.180AMB:
    航空救急救難機型。

  • P.180APH:
    空中撮影機型。地図の製作に使用される。

  • P.180 Avanti:
    改良型。
    エンジンプラット&ホイットニー・カナダ PT6A-66Bに換装して巡航性能・燃費を改善し、完全なグラスコックピット化(コリンズProLine21を装備)した。

    • EVO:
      400ktのTASとより高い有用重量を持つ型。

    • MPA:
      海洋パトロール型。
      主翼と燃料タンクを拡大して滞空時間を延長している。

    • Piaggio-Selex P.1HH「ハマーヘッド」:
      軍用の長距離無人偵察機型。2013年に初飛行
      客室・操縦室を撤去し無人飛行システムを組み込んだ。
      最大で500kgまでの武装を搭載可能。


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