Last-modified: 2023-02-26 (日) 22:38:51 (91d)

【Mk.32】(まーくさんじゅうに)

  1. アメリカ海軍が開発した口径324mm・3連装の水上艦搭載用魚雷発射管。
    Mk.44短魚雷とともに1959年から配備が開始され、ファラガット級?嚮導ミサイルフリゲート以降の建造艦に搭載された。
    軽量化を重視してガラス繊維強化プラスチック製となっており、また、水密構造によって内部の魚雷を波浪より保護している。

    アメリカ海軍のほか、日本の海上自衛隊をはじめとして、西側諸国の海軍で広く使用されており、標準的な対潜兵装となっている。
    後にMk.46?短魚雷も使われるようになり、さらにMk.50?Mk.54?短魚雷にも対応した。

    アメリカのほか、イギリスでは「STWS」、イタリアでは「B.515」、日本では「68式3連装短魚雷発射管」としてライセンス生産されている。

    主な搭載艦
    Mk.32
    アメリカ原子力ミサイル巡洋艦「ロングビーチ」
    原子力ミサイル巡洋艦「ベインブリッジ」
    原子力ミサイル巡洋艦「トラクスタン」
    カリフォルニア級原子力ミサイル巡洋艦
    ヴァージニア級原子力ミサイル巡洋艦
    オールバニ級ミサイル巡洋艦
    リーヒ級ミサイル巡洋艦
    ベルナップ級ミサイル巡洋艦
    タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦
    チャールズ・F・アダムズ級ミサイル駆逐艦
    キッド級ミサイル駆逐艦
    アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦
    ミサイル駆逐艦「DDG(X)」
    フレッチャー級駆逐艦(FRAM-恐装適用艦に後日装備)
    アレン・M・サムナー級駆逐艦(FRAM-恐装適用艦に後日装備)
    ギアリング級駆逐艦(FRAM-飢装およびFRAM-恐装適用艦に後日装備)
    ファラガット級駆逐艦
    フォレスト・シャーマン級駆逐艦
    ミッチャー級駆逐艦
    スプルーアンス級駆逐艦
    オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート
    ブルック級ミサイルフリゲート
    ブロンシュタイン級フリゲート
    ガーシア級フリゲート
    ノックス級フリゲート(固定式発射管)
    アルジェリアエル・エルラディ級フリゲート(MEKO A-200型
    イギリスシェフィールド級(42型)駆逐艦
    リアンダー級(12(I)型)フリゲート(バッチ2TA/2B、バッチ3に搭載)
    アマゾン級(21型)フリゲート
    ブロードソード/ボクサー/コーンウォール級(22型)フリゲート
    デューク級(23型)フリゲート
    グラスゴー級(26型)フリゲート
    イスラエルエイラート級(サール5型)コルベット
    イタリアアンドレア・ドーリア級巡洋艦
    インパヴィド級駆逐艦
    アウダーチェ級駆逐艦
    デ・ラ・ペンネ級駆逐艦
    オーストラリアパース級駆逐艦
    ホバート級駆逐艦
    アデレード級フリゲート(米O・H・ペリー級)
    アンザック級フリゲート(MEKO 200 ANZAC型
    ハンター級フリゲート(計画中)
    ニュージーランドリアンダー級フリゲート
    オランダファン・スペイク級フリゲート
    トロンプ級フリゲート
    コルテノール級フリゲート
    カレル・ドールマン級フリゲート
    デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級フリゲート
    カナダアナポリス級駆逐艦
    イロクォイ級ミサイル駆逐艦
    ハリファックス級フリゲート
    ギリシャエリ級フリゲート
    イドラ級フリゲート(MEKO 200 HN型
    韓国忠北級駆逐艦(米ギアリング級)
    広開土大王級駆逐艦
    李舜臣級駆逐艦
    世宗大王級駆逐艦
    蔚山級フリゲート
    仁川級フリゲート
    大邱級フリゲート
    東海級コルベット
    浦項級コルベット
    スペインバレアレス級フリゲート
    サンタ・マリア級フリゲート(米O・H・ペリー級)
    アルバロ・デ・バサン級フリゲート
    デスクビエルタ級コルベット
    ボニファス級フリゲート(計画中)
    ポルトガルアルミランテ・ペレイラ・ダ・シルヴァ級フリゲート
    ジョアン・ベーロ級フリゲート
    バッティスタ・デ・アンドラーデ級コルベット(後日撤去)
    ヴァスコ・ダ・ガマ級フリゲート(MEKO 200 PN型
    タイプーミポン・アドゥンヤデート級フリゲート
    中華民国
    (台湾)
    富陽級駆逐艦(米ギアリング級)
    基隆級駆逐艦(米キッド級)
    済陽級フリゲート
    成功級フリゲート(米O・H・ペリー級)
    康定級フリゲート
    沱江級コルベット
    ドイツリュッチェンス級駆逐艦
    ブレーメン級フリゲート
    ブランデンブルク級フリゲート
    ザクセン級フリゲート(F124型
    トルコヤウズ級フリゲート(MEKO 200 TN型
    バルバロス級フリゲート(MEKO 200 TN-A型
    サーヒリレイス級フリゲート(MEKO 200 TN-B型
    G級フリゲート(米O・H・ペリー級)
    デンマークアプサロン級多目的支援艦
    アイヴァー・ヒュイトフェルト級フリゲート
    バングラデシュフリゲート「バンガバンドゥ」
    フランスアミラル・ロナルク級駆逐艦(計画中)

    68式3連装魚雷発射管
    ヘリコプター護衛艦はるな型、しらね型ひゅうが型
    ミサイル護衛艦あまつかぜ、たちかぜ型はたかぜ型こんごう型あたご型まや型
    多目的護衛艦たかつき型
    対潜護衛艦やまぐも型、みねぐも型
    汎用護衛艦はつゆき型あさぎり型むらさめ型たかなみ型あきづき型(2代目)
    護衛艦いすず型、ちくご型、いしかり、ゆうばり型、あぶくま型、もがみ型
    駆潜艇うみたか型(「わかたか」・「くまたか」)
    みずとり型(「うみどり」・「しらとり」・「ひよどり」)

    【バリエーション】
    • Mk.32
      • mod.0:
        初期型。

      • Mod.2:
        Mod.0をベースに訓練装置や管体を再設計したモデル。
        金属製の管体とプラスチック製の入子によって構成される。

      • Mod.5,6:
        Mk.102、Mk.105またはMk.111水中攻撃指揮装置に対応したモデル。

      • Mod.7,8:
        Mk.114またはMk.116水中攻撃指揮装置に対応したモデル。

      • Mod.9:
        固定式の連装発射管。

      • Mod.14:
        Mod.7と類似するが、より即応性を向上させたモデル。

      • Mod.15:
        Mod.7と類似するが、無人化・完全遠隔操作化されたモデル。

      • Mod.16:
        Mk.46 "SSTD*1"用として開発されたモデル。
        開発中止。

      • Mod.17,18:
        Mod.5,7からの改修型。新型のMk.50短魚雷の発射に対応した。

    • STWS
      • STWS-1:
        イギリス版Mk.32。「リンボー」対潜迫撃砲の後継。
        Mk.44とMk.46魚雷にしか対応していなかった。

      • STWS-2:
        「スティングレイ」短魚雷の運用に対応したモデル。

      • STWS-3:
        軽量化を図り連装化したモデル。

    • B.515:
      イタリアでのライセンス生産モデル。「A244」324mm短魚雷に対応した。
      B.515 3連装発射管2基とSPS-104発射指揮装置により構成されるシステムはILAS-3と称される。

    • 68式3連装短魚雷発射管
  2. アメリカで開発された対潜短魚雷(LWT)
    アメリカ海軍初のアクティブ音響誘導式魚雷である。

    第二次世界大戦中にドイツ海軍・大日本帝国海軍潜水艦への対抗として開発されたが、大戦中はわずか10発が生産されたのみであった。

    戦後は冷戦初期にソ連海軍の潜水艦に対する切り札として3,300発が生産された。
    後継としてはMk.44?が開発されている。

    スペックデータ
    全長2.1m
    重量320kg
    直径483mm
    弾頭HBX爆薬?(49kg)
    機関電動機式
    速度12ノット
    誘導方式アクティブ音響誘導?
    発射プラットフォーム艦船・航空機
    投射装置Mk.2落射機

    主な搭載艦
    アメリカフレッチャー級駆逐艦(1952年度計画で本級のうち39隻に搭載)
    カナダレスティゴーシュ級駆逐艦(新規建造時。IRE/DELEX改修でMk.32短魚雷発射管に換装)
    日本
    海上自衛隊
    ありあけ型護衛艦(特別改装後)
    あやなみ型護衛艦(後に68式3連装短魚雷発射管に換装)
    あきづき型護衛艦(初代)(後日、68式3連装短魚雷発射管に換装)
    ミサイル護衛艦「あまつかぜ」(後に対潜戦能力向上改修で68式3連装短魚雷発射管に換装)
    いすず型護衛艦(DE-211「いすず」とDE-212「もがみ」のみ*2
    はるかぜ型護衛艦(特別改装後)
    むらさめ型護衛艦(初代)
    みずとり型駆潜艇(PC-311「みずとり」〜PC-315「はつかり」まで)
    訓練支援艦「あづま」
    スペインオケンド級駆逐艦(1番艦のみ。2番・3番艦はMk.32 3連装短魚雷発射管を装備)
    リニエルス級駆逐艦(近代化改修(高速対潜フリゲート)後)
    アウダス級駆逐艦(同上)
    ピサロ級砲艦(F41「ビセンテ・ヤーニェス・ピンソン」・F42「レガスピ」(いずれも近代化改装後))


*1 Surface Ship Torpedo Defense.
*2 DE-213「きたかみ」以降は68式3連装短魚雷発射管(1.のライセンス生産)を搭載。

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