Last-modified: 2023-05-05 (金) 20:34:20 (31d)
【Mk.22】 †
- Mk.22
S&W M39?をベースに、特殊部隊における要人暗殺用拳銃。
別名は「ハッシュパピー*1」。
発射音を極力抑えるために、亜音速特殊弾Mk.144 Mod0と専用のWOX-1Aサイレンサーが使われ、スライド音を抑えるために、強制的にスライドを固定するスライド・ストップ機能を備えている。
また、サイレンサーの装着を前提としているため、非常に大型なアイアンサイトが備えられている。
これらの組み合わせにより消音能力は非常に良好だったが、サイレンサー内部のインサートの寿命が22発で限界だったため、交換用インサートも合わせて支給された。
関連:S&W M39?
- アメリカ海軍で運用されていた艦載砲。
Mk.21砲身および単装のMk.22砲座により構成され、装填は完全手動式。
射撃指揮は、主としてMk.14/15照準器、ないしこれを発展させたMk.51射撃指揮装置(GFCS)によって行なわれた。
第二次世界大戦中盤より装備化され、駆逐艦、護衛駆逐艦やフリゲート、その他補助艦艇等に広く搭載された。
アメリカのほか、連合軍占領下の日本でも海上保安庁や海上自衛隊*2で運用され、海上自衛隊では「54式76ミリ50口径砲」として日本製鋼所でライセンス生産された。
これらは、戦後に登場したMk.33? 3インチ速射砲(ラピッド・ファイア)に対して緩射砲(スロー・ファイア)と通称された。
スペックデータ 種別 後装式ライフル砲 口径 76mm 砲身長 50口径長 重量 3.5t 作動方式 全手動式 砲尾 垂直鎖栓式 俯仰角 -15〜+85度 旋回角 360度 砲口初速 808m/s 有効射程 8.95m(対水上射撃) 最大射程 12.8km 発射速度 20発/分 弾薬 完全弾薬筒 砲弾重量 5.93kg
【搭載艦艇】
- アメリカ海軍
- エヴァーツ級護衛駆逐艦
- バックレイ級護衛駆逐艦
- キャノン級護衛駆逐艦
- エドサル級護衛駆逐艦
- タコマ級フリゲート
- ベラトリクス級攻撃貨物輸送艦
- アンドロメダ級攻撃貨物輸送艦
- プレジデント・ジャクソン級攻撃輸送艦
- クレセント・シティ級攻撃輸送艦
- アーサー・ミドルドン級攻撃輸送艦
- フレデリック・ファンストン級攻撃輸送艦
- マンリー級高速輸送艦
- 上陸支援艇(LSSL)
- アメリカ沿岸警備隊
- セティス級カッター(165フィート(B)型WPC)
- リライアンス級カッター
- スペイン海軍
- アトレヴィダ級コルベット(後日装備)
- セルビオーラ級哨戒艦
- デンマーク海軍
- ヴィスビョーネン級コルベット
- トリトン級コルベット
- 海上自衛隊
- 海上保安庁
- フィリピン海軍
- フリゲート「ラジャ・フマボン(BRP Rajah Humabon,FF-11)」(元米キャノン級護衛駆逐艦、退役)
- フリゲート「ラジャ・フマボン(BRP Rajah Humabon,FF-11)」(元米キャノン級護衛駆逐艦、退役)
- 韓国海軍
- 豆満級フリゲート(元米タコマ級哨戒フリゲート)
- 豆満級フリゲート(元米タコマ級哨戒フリゲート)
- アメリカ海軍
*1 トウモロコシ粉で作るドーナツのようなもので、これを与えるとうるさく吠える狩猟犬でもおとなしくなるように、この銃で撃たれた人間は死んで静かになるということから。
*2 艦艇での運用はすでに終了しているが、神奈川県・観音崎警備所の礼砲台に3門が装備され、礼砲として用いられている。