Last-modified: 2021-12-10 (金) 06:52:04 (40d)

【MiG-29】(みぐにじゅうく)

旧ソビエトのミコヤン・グレビッチ設計局が開発した戦闘機
NATOコードは"Fulcrum(ファルクラム)"(フルクラムとも).

本機は、1970年代に西側陣営でF-14F-15などの新型戦闘機が次々配備されつつあるなかで、これらに対抗すべくMiG-21MiG-23などの後継として開発された、F-15などと並ぶいわゆる第四世代戦闘機である。
速度と機動性を両立した優れた機体であったが、フライバイワイヤーを採用していない、レーダー処理能力の不足、などから現代航空戦の勝負の決め手となるアビオニクスにおいて西側より劣っているとされ、戦闘力は低いと評される時期もあった。

しかし、東西ドイツ統合によりMiG-29とF-16異機種戦闘訓練が実現すると、余裕勝ちと思われていたF-16が次々と撃墜判定されるという結果になり関係者に衝撃を与えた。
しかもF-16パイロットは何が起こったのかさえも気づくことなく落とされたという。

これは、当時西側ではあまり使い物にならないとして関心が薄かった赤外線捜索追尾装置(IRST)とパイロットのヘルメットを高度に連動させたヘルメット・マウンテッド・サイト(HMD)の採用による高いオフボアサイト能力と、赤外線誘導AA-11「アーチャー(Archer)」(ロシア名:R-73)短射程AAMとの組み合わせによって、自らはレーダー波などを発せずに相手に気づかれることなくロックオンする事ができたためである。
しかしこれは練度の高いパイロットが行った訓練での話であり、F-16が圧勝したケースも少なくない。
実戦において本機はF-16に圧倒的敗北を喫しているが、その時は、既に地上管制が機能していなかった本機の方に、AWACSによる支援を受けた側が奇襲した結果である。

この手の「どっちが強いか」の話には、個々の機体の性能ではなく、運用面の差が勝敗を分けている事が多いので、注意を要する*1

実用面ではSu-27が比較的長距離対応の制空戦闘機であるのに対し、MiG-29は局地戦闘機的性格が強い。

本機は高出力なエンジンと軽量な機体が生み出す優れた機動性と、西側とは違った概念に基づくアビオニクスによって優れた能力を得ているが、搭載力や航続距離、特に少ない燃料搭載量の問題で制空戦闘機以外の用途では使いにくいことから、ロシア本国では、同時期に開発された大型で様々な任務を遂行できるSu-27が主力となってしまっている*2
そのためロシア軍向けの生産は既に終了し、輸出目的のみで生産が続けられている。

ただ、湾岸戦争時の悪評や共産主義的な体質から販売はあまり芳しくないようだ。
2008年には、アルジェリアに納品した15機が「品質に問題あり」とされ返品されてしまった。
理由は、冷戦後のキャンセルで買い手がつかず放置されていた機体をレストアして送ってしまった事に由来するという。

mig29.jpg

Photo: USAF

関連:ストリージ? ウクライィーンスィキ・ソーコルィ?

スペックデータ

MiG-29SM
乗員パイロット1名
全長17.32m
全高4.73m
全幅11.36m
離陸重量
(通常/最大)
15,300kg/20,000kg
発動機クリーモフ RD-33?ターボファン×2基
推力8,300kg
運用寿命2,500時間(寿命延長改修により最大4,000時間にまで延長可能)
最大速度高空:マッハ2.25(2,400km/h)
低空:1,500km/h
実用上昇限度17,750m
最大G9G
航続距離1,500km(増槽なし)
2,100km(増槽×1)
2,900km(増槽×3)
5,000km以上(増槽×3と空中給油1回)
固定武装GSh-301 30mm機関砲×1門
ハードポイント6か所
兵装
AAMR-27ER1/R-27ET1/R-73E/R-77 RVV-AE
AGMKh-25ML?/Kh-29TE/Kh-29L
ASMKh-31A?
ARMKh-31P?
爆弾KAB-500KRレーザー誘導爆弾


MiG-29M
乗員パイロット1〜2名
全長17.37m
全高4.73m
全幅11.4m
翼面積38
空虚重量13,380kg
通常離陸重量17,500kg/17,780kg(MiG-29M2)
最大離陸重量22,400kg
発動機クリーモフ RD-33MK?ターボファン×2基
推力ドライ:52kN(5,400kgf)
A/B使用時:88kN(9,000kgf)
推力重量比1.02
最大速度高高度:マッハ2.25(2,400km/h)
低空:1,450km/h
翼面加重442kg/
上昇率330m/s
実用上昇限度17,750m
最大G9G
航続距離2,000km/3,000m(MiG-29M2)
フェリー航続距離3,100km
戦闘行動半径1,000km
固定武装GSh-301 30mm機関砲×1門(装弾数150発)
ハードポイント9か所
兵装
AAMR-27R/T/ER/ET×4発
R-60M×4発
R-73E/M・R-74M×8発
R-77 RVV-AE×8発
AGMKh-29T/Kh-29L×4発
ASMKh-31A?×4発
ARMKh-31P?×4発
ロケット弾S-8S-13S-24S-25L、S-250
爆弾類誘導爆弾:KAB-500L/KR/S-E、KAB-1500L/KR/R/S-E
無誘導爆弾:FAB-250、FAB-500
ナパーム弾:ZAB-500
その他T220/E照準ポッド


MiG-29K<<9.41>>
乗員パイロット1名
全長17.3m
全高4.40m
全幅11.99m
翼面積43
全備重量18,550kg
最大離陸重量24,500kg
発動機クリーモフ RD-33MK?ターボファン×2基
推力9,000kgf(A/B使用時)
推力重量比0.97
最大速度高空:マッハ2+(2,200km/h)
低空:マッハ1.2(1,400km/h)
翼面加重442kg/
上昇率6,540m/min(0〜6000m平均)
海面上昇率19,812m/min
実用上昇限度17,500m
最大G8G
航続距離2,000km
5,500km(増槽×3と空中給油1回)
フェリー航続距離3,100km(増槽×3)
固定武装GSh-301 30mm機関砲×1門(装弾数100発)
ハードポイント9か所(うち3か所に増槽懸架可能)
兵装
AAMR-73×8発
R-77 RVV-AE×6発
R-27
AGMKh-25ML?Kh-29TKh-35U
ASMKh-31A?×4発
Kh-35×4発
ARMKh-25MP
Kh-31P?×4発
爆弾類クラスター爆弾:RBK-250、RBK-500、RBK-750
汎用爆弾:FAB-500-M62、FAB-1000
レーザー誘導爆弾:KAB-500KR×4発
その他チャフフレアディスペンサー
MSP-418Kジャミングポッド
T220/E照準ポッド
増槽(1,500L×1基、1,150L×2基)
PAZ-1MK 給油ポッド


MiG-35
乗員パイロット1〜2名
全長17.37m
全高4.73m
全幅11.4m
翼面積38
空虚重量13,380kg
通常離陸重量17,500kg/17,780kg(複座型)
最大離陸重量22,400kg
発動機クリーモフ RD-33MK?ターボファン×2基
推力ドライ推力:52kN (5,400kgf)
A/B使用時:88kN (9,000kgf)
推力重量比1.02
最大速度高空:マッハ2.25(2,400km/h)
低空:1,450km/h
上昇率330m/s
実用上昇限度17,500m
翼面加重442kg/
最大G9G
航続距離2,000km/3,000km(複座型)
フェリー航続距離3,100km
戦闘行動半径1,000km
固定武装GSh-301 30mm機関砲×1門(装弾数150発)
ハードポイント9か所
兵装
AAMR-27R/T/ER/ET×4発
R-60M×4発
R-73E/M・R-74M×8発
R-77 RVV-AE×8発
AGMKh-29T/Kh-29L×4発
ASMKh-31A?×4発
ARMKh-31P?×4発
ロケット弾S-8S-13S-24S-25L、S-250
爆弾類誘導爆弾:KAB-500L/KR/S-E、KAB-1500L/KR/R/S-E
無誘導爆弾:FAB-250、FAB-500
ナパーム弾:ZAB-500
その他OLS-K照準ポッド
T220/E照準ポッド


現在の各国での保有数(2003年 推測)

  • アフリカ地域
    • アルジェリア空軍:22機(MiG-29A/UB)
    • エリトリア空軍:11機(MiG-29A/UB)
    • スーダン空軍:不明(MiG-29A/UB)
  • アジア地域
    • バングラデシュ空軍:22機(MiG-29A/UB)
    • インド空軍:65機(MiG-29A/UB/K/KUB)
    • イラン空軍:30機(MiG-29A/UB)
    • イラク空軍:不明(MiG-29B/UB)
    • 朝鮮人民軍空軍:35機(MiG-29A/UB、B型もしくはS/SE型を保有しているとの情報あり)
    • マレーシア空軍:14機(MiG-29N/UB)
    • シリア空軍:42機(MiG-29A/UBファルクラム)
  • 東ヨーロッパ地域
    • ブルガリア空軍:17機(MiG-29A/UB。アメリカ合衆国の支援で現役復帰)
    • ハンガリー空軍:21機(MiG-29A/UB)
    • ポーランド空軍:17機(MiG-29A/UB。NATO規格に改修。)
    • ルーマニア空軍:22機(MiG-29A/C/UB)
    • スロバキア空軍:20機(MiG-29A/UB)
    • セルビア・モンテネグロ空軍:4機(MiG-29A/UB)
  • ユーラシア地域
    • カダフスタン空軍:33機(MiG-29A/UB)
    • ベラルーシ空軍:51機(MiG-29C/A/UB)
    • トルクメニスタン空軍:24機(MiG-29A/UB)
    • ウクライナ空軍:190機(MiG-29A/C/UB)
    • ウズベキスタン空軍:41機(MiG-29A/C/UB)
    • ロシア空軍:260機(MiG-29A/C/S/M/M2/SMT/UB/UBT)
  • 北アメリカ地域
    • キューバ空軍:14機(MiG-29A/UB)
  • 南アメリカ地域
    • ペルー空軍:17機(MiG-29A/UB)
    • エグアドル空軍:不明(MiG-29SMT/UBT)

主なバリエーション

  • 試作機
    • «9»(プロイェークト9 (Проект 9)):
      試作機に付けられた設計局内でのコードネーム。
      NATOではラームKと呼ばれた。

      • MiG-29A:
        N019「ルービン」レーダーの開発失敗に備えて、MiG-23Mのレーダーを改良した「ヤンターリ」レーダーを搭載した計画案。
        「ルービン」の開発の目処が立ったため制作されず。

      • MiG-29 «9.11»:
        プロトタイプ。

  • MiG-29 «9.12»(ファルクラムA)系列
    • MiG-29 «9.12» "ファルクラムA":
      1977年に初飛行した、ソ連本国向けの初期生産型。

    • MiG-29 var.A «9.12A»:
      ワルシャワ条約機構各国向けダウングレード型。
      IFFを装備していない。
      ワルシャワ条約機構解散後は9-12規格に改修されたとも言われている。

    • MiG-29 «9.12M»:
      ウクライナでの近代化改修型。
      改修対象となった機数は不明だが、最初の機体はウクライナ海軍に配備された。

    • MiG-29 スナイパー(Sniper):
      ルーマニアのAerostar、イスラエルのIAI及びエルビットシステムズ、ドイツのDASA?が共同開発した近代化改修型。
      新型のモジュラー式多目的コンピュータ、MIL-STD-1553B?データバスの装備、トランスポンダ、多機能コックピットディスプレイ、レーダー警報受信機を導入し、NATO軍との相互運用性を向上させていた。
      当初の計画ではファルクラムA 18機とファルクラムB 3機が改修される予定であったが、システム統合が難航したことにより計画中止となった。

    • MiG-29AS:
      スロヴァキア空軍のNATO規格改修型。
      BAEシステムズ製のAN/APX-113(V)IFFやロックウェル・コリンズ製のAN/ARC-210(V)デジタル式無線機、AN/ARN-147 VOR/ILS受信機、AN/ARN-153(V) TACAN航法装置を装備する。

    • MiG-29 var.B «9.12B»:
      ワルシャワ条約機構加盟国以外でのダウングレード輸出型。

      • L-18:
        MiG-29 var.Bのユーゴスラビア (現セルビア) での呼称。

      • MiG-29ESh:
        MiG-29 var.Bのスーダン向け輸出型。

    • MiG-29S «9.12S»:
      1989年に初飛行した、9.12規格の能力向上型。
      レーダーはN-019M「トパーズ」に更新され、R-77の運用能力が付与された。

    • MiG-29SE «9.12SE»:
      MiG-29S«9.12S»の輸出型。

    • MiG-29SD:
      輸出向けに開発された、9.12S規格に準じた9.12規格機。初飛行は1995年。
      主翼下にPTB-1150増槽を装備可能となっているほか、前部胴体左側面に折り畳み式の空中給油プローブを装備する。

      • MiG-29N:
        MiG-29SDのマレーシア向け輸出型。初飛行は1998年。

  • MiG-29UB «9.51»(ファルクラムB)系列
    • MiG-29UB «9.51»"ファルクラムB":
      MiG-29Aの複座練習機型。1981年初飛行。
      オリジナルの単座型の座席より前部に訓練生用の前席を追加しており、単座型よりも機体の全長が10cm長くなっている。
      レーダーチャフ/フレアディスペンサーを装備していないため、戦闘能力は限定的。

      • MiG-29GT:
        MiG-29UBのドイツ空軍仕様。
        アビオニクスNATO規格に変更された。

      • MiG-29UBS:
        MiG-29ASに準ずる複座練習機型。

      • NL-18:
        MiG-29UBのユーゴスラビア (現セルビア) での呼称。

      • MiG-29NUB:
        マレーシアのMiG-29Nの複座練習機型。

      • MiG-29UBP:
        ペルー空軍のMiG-29SMPに準じた複座練習機型。

  • MiG-29 «9.13»(ファルクラムC)系列
    • MiG-29C «9.13»"ファルクラムC":
      1982年に初飛行した、9.12規格の改修型。
      A型で問題となった燃料不足を打開するため、背面タンクを拡大して燃料搭載量を増加させたほか、自衛用の「ガルデニヤ」電波妨害装置を搭載した。
      ロシア軍以外にも、ルーマニア軍?に少数が輸出された。

    • MiG-29S «9.13S»:
      1989年に初飛行した、9.13規格の能力向上型。
      機体構造が強化され、最大兵装搭載量を4,000kgに増強した。
      レーダーはN-019M「トパーズ」を搭載し、R-77の運用能力府が付与された。

    • MiG-29SE «9.13SE»:
      9.13規格の輸出型。

    • MiG-29SM «9.13SM»:
      1995年に初飛行した、MiG-29Sの能力向上型。
      機体構造を強化して兵装搭載量を4,000kgに増強し、テレビ画像式のKh-29TやKAB-500Krの運用能力を付与。
      さらに折り畳み式の空中給油プローブを装備した。

      • MiG-29SMP:
        ペルー空軍のMiG-29を、MiG-29SM規格に近代化改修した型。

    • MiG-29BM:
      9.17規格の技術を応用したベラルーシ空軍/防空軍向けの9.13規格機の能力向上型。
      レーダーを地上目標識別及びグラウンドマッピング能力を持つN-019MPに、コックピットのモノクロ式レーダーディスプレイをMFI-55 カラー液晶式多機能ディスプレイに換装し、固定式空中給油プローブの追加が行われた。
      この改修により、R-77、Kh-25、Kh-29、Kh-31、KAB-500L/Krなどの運用能力が付与されている。

    • MiG-29MU1:
      ウクライナにおける9.13規格の近代化改修型。

    • MiG-29MU2:
      ウクライナにおける9.13規格の近代化改修型。
      Kh-29空対地ミサイルの運用能力を付与。

  • MiG-29SMT/UBT系列
    • MiG-29SMT «9.17»:
      MiG-29の最新型で、9.15規格の技術を用いた改修型。
      胴体背面部のドーサルスパインを大型化して燃料搭載量を増やすと共に、テイルコーンやエアブレーキもMiG-29M(9.15規格)と同様の形状に改修。
      レーダーはN019MP「トパーズ」を搭載。

      • MiG-29UBT «9.52»:
        MiG-29SMTの複座戦闘攻撃機型。初飛行は1998年。
        MiG-29SMT «9.17»と同様にドーサルスパインを大型化し、テイルコーンやエアブレーキもMiG-29M «9.15»と同様の形状に改修している。
        レーダーは「オサ-2」を搭載し、R-27R/ERやR-77、Kh-31Aなどの運用能力が付与されている。

      • MiG-29SMT2 «9.17A»:
        SMT型の能力向上型。MiG-29SMT-兇箸盡討个譴襦
        レーダーを新型の「ジュークM」に換装。
        改造途中で制作が中止されたため、実機は完成せず。

    • MiG-29SMT «9.18»:
      9.17A規格をベースとしてさらに改良したモデル。
      9.17規格で採用された大型のドーサルスパインは廃されている。
      イエメンが採用した。

      • MiG-29UBM «9.53»:
        9.18規格に準じた複座戦闘攻撃機型。レーダーは搭載していない。

    • MiG-29SMT «9.19»:
      9.18規格をさらに改良した型。
      ドーサルスパインは前半分は9.17規格と同様の形状だが、後ろ半分は急速にすぼまる構造となっている。
      また、テイルコーンやエアブレーキは従来の9.12/9.13規格の物を維持しつつ燃料搭載量を増やしている。

    • MiG-29UPG «9.20»:
      9.19規格のインド仕様。
      一部のアビオニクスをフランス製やイスラエル製、インド製に変更している。

      • MiG-29UPG-UB «9.53I»:
        9.53規格機のインド仕様。

  • MiG-29K(ファルクラムD)系列
    • MiG-29KVP:
      短距離離着陸用の試験機。
      尾部全体を強化しアレスティング・フックを装備した。

    • MiG-29K «9.31»"ファルクラムD":
      1988年に初飛行した艦上戦闘攻撃機型。
      MiG-29M «9.15»をベースに脚構造の強化、着艦フックの装備、フラップの拡大などの改良が行われている。
      また、インテークの蓋・機体上面の補助インテークは廃止されている。
      選定でSu-27Kに敗れ開発中止になった。

    • MiG-29KU «9.62»:
      複座艦上練習機型。生産されず。

    • MiG-29K «9.41»:
      MiG-29M1の艦上戦闘攻撃機型。
      インド側の要求が大幅に取り入れられており、軽量化や短距離離陸能力の強化、搭載燃料の増加や低RCS塗料の採用が行われている。
      2008年5月からインド海軍への引渡しが始まっているほか、2009年10月にロシア海軍が現在使用しているSu-33艦上戦闘機の代替として2010年にMiG-29KUBを含む24機を購入することが発表された。

      • MiG-29KR «9.41R»:
        MiG-29K «9.41»のロシア海軍仕様。
        インド海軍向けのMiG-29K «9.41»をベースに、アビオニクスを全てロシア製に変更している。

    • MiG-29KUB «9.47»:
      MiG-29Kの複座型。
      操縦席配置はMiG-29M2と同じくタンデム方式。
      インド海軍に採用されたほか、ロシア海軍でも購入予定である。

      • MiG-9KUBR «9.47R»:
        MiG-29KUB «9.47»のロシア海軍仕様。

    • MiG-29SMTK «9.17K»:
      9.17規格の艦上戦闘攻撃機型。

      • MiG-29K-2002:
        MiG-29SMTKに西側装備品搭載能力を追加した輸出型。
        MiG-29K «9.41»と高い共通性を有する。
        MiG-29MTKとも呼ばれる。

      • MiG-29K-2008:
        MiG-29K-2002の能力向上型。MiG-35と高い共通性を有する。

  • MiG-29M(ファルクラムE)系列
    • MiG-29 «9.14»:
      1985年に初飛行した改良型の試作機。
      兵装搭載量を4.500kgに増強するとともに、Kh-25/Kh-29/Kh-31A空対地ミサイルやKAB-500L/Kr誘導爆弾の運用能力を付与。
      当機系列は第4+世代ジェット戦闘機と定義されている。

      • MiG-29M «9.15»"ファルクラムE":
        1987年に初飛行した、9.12規格および9.13規格の後継機として開発された改良型。
        ハードポイントが2箇所追加され、4重の新型フライバイワイヤーグラスコックピット、NIIR N010「ジューク」レーダーを搭載、対レーダーミサイル発射能力も追加された。
        また、水平尾翼の形状も変更され、前縁にドッグトゥースが設けられている。
        なお、冷戦時代には「MiG-33」とも一部では言われていた。
        ソ連崩壊後のロシアの財政難により開発中止となった。

      • MiG-29UBM:
        MiG-29Mに準ずる複座練習機型。生産されず。

      • MiG-29ME(MiG-33):
        9.15規格の輸出型。生産されず。

      • MiG-29OVT:
        M型の改良型で、ソ連崩壊後に開発中止となった9.15規格の機体を流用したテストベット機。
        エンジンアビオニクスを近代化し、MiG-35に搭載されるベクタリング・スラストノズルを試験装備した。
        このベクタリング・スラストノズルはSu-27系列に採用されたものとは違い、縦横独立で駆動する。
        エアショーではダブル・クルビットやロースピードホバリング等の、Su-30MKK以上の常識を超えた運動性能を披露した。
        また、この形式をMiG-35Dという名称でインドにMiG-21の代替機として提案がなされている。

    • MiG-29M2 «9.67»(MiG-29MRCA*4):
      MiG-29UBMから発展した複座戦闘攻撃機型。初飛行は2002年。
      当機系列は第4++世代ジェット戦闘機と定義されている。
      この機体はMiG-29KUB/Kのベースとなり、後にMiG-35へと改造された。

    • MiG-29M(MiG-29M1)«9.61»:
      MiG-29M2の単座型。MiG-29M «9.15»とは異なる。

  • MiG-35(ファルクラムF)系列
    • MiG-35D "ファルクラムF":
      MiG-29M2のアビオニクス強化型。オプションでMiG-29OVTの推力変向ノズルを搭載可能。
      この名称でインドに提案がなされている。
      「ジューク-AE」AESAレーダーを装備するほか、エンジンのアフターバーナーなしでの超音速巡航「スーパークルーズ」も可能であるとされる。
      非公式名称として「スーパーファルクラム」とも呼ばれる。

      • MiG-35UB:
        ロシア空軍仕様。

    • MiG-35:
      MiG-35Dの単座型。

      • MiG-35S:
        ロシア空軍仕様。


*1 最新のステルス戦闘機でも、格闘戦の性能が従来の戦闘機に劣る事はしばしばある。
  しかしそもそもレーダーに映らず、発見すら難しいステルス戦闘機に格闘戦を仕掛ける事など殆ど不可能に近いため、そのようなデータは「力比べ」としては不十分である。

*2 一機あたりの価格は高くとも能力が高い機体のほうがコスト・パフォーマンスが高いと判断された為。政治的な取引によってSu-27が優遇されているという情報もある。
*3 旧東ドイツ空軍からの引継。のちにポーランドへ全機売却
*4 Multi Role Combat Aircraft.

添付ファイル: filemig29.jpg 3986件 [詳細]

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