Last-modified: 2021-10-06 (水) 10:18:53 (16d)

【MiG-17】(みぐじゅうなな)

旧ソビエトのミコヤン設計局が開発した戦闘機
NATOコードFresco(フレスコ).

本機は、飛行機としてはまだ未成熟な部分のあったMiG-15に改良を加えて完成度を高めたものである。
開発は1949年から開始され、1951年から量産が開始された。

機体形状は主翼以外はMiG-15と同じで、主翼後退角が主翼前縁内側からほぼ半分までが45度、その外側が42度に変わる二重後退翼角付きに改められているほか、主翼上の境界層板の数を片側2枚から3枚へと変更している。
エンジンは、クリモフ製VK-1ターボジェットアフターバーナー搭載型であるVK-1Fを搭載し、武装はMiG-15bisと同じくN-37 37mm機関砲1門とNR-23 23mm機関砲2門を搭載している。

本機は約10,000機が生産され、旧ソ連以外にも旧東ドイツ・ポーランド・中国・北朝鮮等に輸出された。
中国では「殲撃5」として改良型をライセンス生産し、1970年代まで量産を行なっている。

現在ではほとんどの運用国で第一線から退き、一部の国が練習機などとして運用するのみである。

関連:MiG-15 MiG-21

IMG_1137.jpg
 

スペックデータ

MiG-17F
乗員1名
全長11.264m
全高3.8m
翼幅9.628m
翼面積22.6
翼型root:TsAGI S-12
tip:TsAGI SR-11
空虚重量3,919kg
総重量5,340kg
最大離陸重量6,069kg
最大兵装搭載量500kg
エンジンクリーモフ VK-1Fターボジェット×1基
推力26.5kN(ドライ)/33.8kN(A/B使用時)
最大速度マッハ0.89(海面上)
マッハ0.93(高度3,000m、アフターバーナー使用時)
航続距離2,020km(高度12,000m、400Lドロップタンク×2基装備時)
実用上昇限度16,600m
上昇率65m/s
G限界+8
翼面荷重268.5kg/
推力重量比0.63
固定武装NR-23 23mm機関砲×2門(弾数各80発、計160発)
N-37 37mm機関砲×1門(弾数40発)
兵装K-5空対空ミサイル×2発
250kg爆弾×2発
UB-16-57ロケット弾ポッド×2基(S-5ロケット弾を搭載)
増槽


MiG-17SN
乗員1名
全長12.333m
全高3.8m
翼幅9.628m
翼面積22.6
空虚重量4,152kg
通常重量5,620kg
最大離陸重量6,286kg
エンジンクリーモフ VK-1Aターボジェット×1基
最大速度
(地表高度)
1,047km/h(2,000m)
上昇率高度10,000mまで6.9分
実用上昇限度14,500m
武装SV-25-MiG-17兵器システム TKB495(AM-23)23mm機関砲×3挺(機首左×2、機首右×1)
可動範囲:仰角27度26分・俯角9度48分、発射速度:1,250発/分(3挺合計)
増加タンク×2基

MiG-17の主な種類。

  • I-330:
    プロトタイプ。

  • MiG-17 "フレスコA":
    初期生産型。
    細長い形状のエアブレーキが特徴でアフターバーナーなしのVK-1エンジンを搭載するが、推力不足によりMiG-15bisより若干性能が低下したとも言われる。
    なお、MiG-17AやMiG-17ASは、基本的にはMiG-17と同型である。

  • MiG-17P "フレスコB":
    「イズムルード」レーダーを搭載する全天候戦闘機型。

  • MiG-17F "フレスコC":
    アフターバーナー搭載のVK-1Fエンジンの完成により完成した本格的な量産型。
    MiG-17で低下したとも言われた諸性能も、VK-1Fによって改善している。
    しかしながら、燃料消費の大きなアフターバーナーを使用することは小型の本機にとってしばしば命取りとなり、実戦においても燃料切れによる墜落が幾度となく発生している。

  • MiG-17PF "フレスコD":
    MiG-17Fに「イズムルード」レーダーを搭載した量産型。
    レーダーの搭載に伴い、37mm機関砲はNR-23 23mm機関砲×3門に換装されている。

  • MiG-17PM/PFU "フレスコE":
    MiG-17PFを改修したRS-1U/K-5(AA-1「アルカリ」)及びRS-2U(AA-1A「アルカリ」)空対空ミサイル搭載型。
    固定武装は廃止されている。
    MiG-19PMSu-9?迎撃戦闘機配備までのつなぎとして40機程度がソ連防空軍に配備された。

  • MiG-17R:
    偵察機型。

  • MiG-17SN:
    SV-25-MiG-17兵器システムの実験のために、機首インテークをサイドインテークに変更した実験機型。
    機首には上下に俯仰する3挺の23mm機関砲が搭載された。
    生産されず。

  • 殲撃5型(殲-5/J-5/F-5)
    中国でのMiG-17Fのコピーモデル。詳しくは項を参照。

  • S-104:
    MiG-17のチェコスロバキア生産型。

  • Lim-5:
    MiG-17Fのポーランド生産型。

    • Lim-5P:
      MiG-17PFに準じたレーダー搭載型。
      エアインテイクの開口部がPFより大きく、内部のドームも大型である。

  • Lim-6:
    Lim-5の大幅な改設計型。
    数種開発されたが、実用性の問題から結局はどれもLim-5同様の機体に改修された。
    ポーランドでは1990年代前半まで使用された。

    • Lim-6bis:
      Lim-5に準じた型。

    • Lim-6M:
      Lim-5Pに準じた型。

    • Lim-6R:
      Lim-6bisに準じた偵察型。

    • Lim-6MR:
      Lim-6Mの偵察型。


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