Last-modified: 2019-09-14 (土) 07:16:25 (67d)

【MiG-15】(みぐじゅうご)

旧ソビエトのミコヤン設計局が開発した、ソ連初の実用ジェット戦闘機
NATOコードFagot(ファゴット)/Midget(ミジェット)(練習機型).

1947年には初飛行に成功し優れた性能を示したため、すぐに大量生産が開始された。
主翼後退翼を採用し、エンジンは英国RR社製の「ニーン」エンジンをコピー生産したRD-45(VK-1A)ターボジェット1基を搭載している。

しかし、開発・量産化を急いだために高高度飛行中に突然スピンに陥るなど、さまざまな欠陥を抱えていたが、速度計とエアブレーキが連動して速度をマッハ0.92に抑制することによってそれらの欠点を補った。
最終的に約15,000機が製造され、ソ連の他、チェコスロバキアやパキスタン、北朝鮮などに輸出されている。

実戦では、朝鮮戦争で中国義勇軍のMiG-15が米軍のF-86と激しい空中戦を演じた*1
また、第二次中東戦争(スエズ戦争)ではエジプト軍等のMiG-15bisがMiG-17Fとともに実戦活動を行ったが、ほとんどがイスラエル軍に撃墜されている。

現在ではほとんどが退役し、北朝鮮など一部の国が訓練機として運用しているのみである。

関連:MiG-17 MiG-21 F-100

スペックデータ(MiG-15bis)

乗員1名(単座型)/2名(複座型)
全長10.102m
全高3.7m
翼幅10.085m
主翼面積20.6
翼型TsAGI S-10/SR-3
空虚重量3,681kg
最大離陸重量5,044kg(クリーン時)/6,106kg(600リットル増槽×2基装備時)
燃料容量1,420リットル
最大兵装搭載量3,000kg
エンジンクリモフ VK-1A遠心式ターボジェット×1基
推力26.5kN(5,950lbf)
最大速度マッハ0.87(海面)
マッハ0.9(高度3,000m時)
巡航速度マッハ0.69
上昇率51.2m/s
実用上昇限度15,500m
航続距離2,520km(高度12,000m、600リットル増槽×2基装備時)
翼面荷重296.4kg/
推力重量比0.54
固定武装N-37 37mm機関砲×1門(弾数40発)
NR-23 23mm機関砲×2門(弾数80発×2)
兵装主翼下ハードポイントに100kg爆弾×2発、増加燃料タンク×2基%
または無誘導ロケット弾×2発


主なバリエーション

  • I-310:
    プロトタイプ。

  • MiG-15:
    初期生産型。

  • MiG-15P:
    全天候戦闘機型。MiG-15bisベース。

  • MiG-15SB:
    戦闘爆撃機型。

  • MiG-15SP-5:
    複座の全天候戦闘機型。MiG-15UTIベース。

  • MiG-15T:
    標的曳航機型。

  • MiG-15bis:
    エンジン強化型。エンジンはVK-1を搭載。

  • MiG-15bisR:
    偵察機型。

  • MiG-15bisS:
    護衛戦闘機型。

  • MiG-15bisT:
    標的曳航機型。

  • MiG-15UTI:
    複座練習機型。

  • 殲撃2(J-2):
    MiG-15bisの中国生産型。

  • 殲教2(JJ-2):
    MiG-15UTIの中国生産型。

  • BA-5:
    殲撃2の標的機改修型。

  • S-102:
    MiG-15のチェコスロバキア生産型。M05エンジン(RD-45のライセンス生産型)を搭載。

  • S-103:
    MiG-15bisのチェコスロバキア生産型。M06エンジン(VK-1のライセンス生産型)を搭載。

  • CS-102:
    MiG-15UTIのチェコスロバキア生産型。

  • Lim-1:
    MiG-15のポーランド生産型。

  • Lim-1A:
    Lim-1の偵察機型。AFA-21カメラを搭載。

  • Lim-2:
    MiG-15bisのポーランド生産型。

  • Lim-2R:
    Lim-2の偵察機型。機首にカメラを搭載。

  • SB Lim-1:
    MiG-15UTIのポーランド生産型。RD-45?エンジンを搭載。

  • SB Lim-2:
    Lim-2およびSB Lim-1の複座練習機型。Lis-1エンジン(VK-1)を搭載。

  • SB Lim-2A:
    Lim-2の複座偵察型。砲兵部隊の補正用。

  • KS-1「コメット」(AS-1「ケンネル」)?
    本機をベースにした巡航ミサイル。詳しくは項を参照。


*1 当時の西側諸国で、この機体と互角に戦える戦闘機はこの機体のみだった。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS