Last-modified: 2014-12-27 (土) 13:48:02 (819d)

【MiG-15】(みぐじゅうご)

旧ソビエトのミコヤン設計局が開発した、ソ連初の実用ジェット戦闘機
NATOコードFagot(ファゴット)/Midget(ミジェット)(練習機型).

1947年には初飛行に成功し優れた性能を示したため、すぐに大量生産が開始された。
主翼後退翼を採用し、エンジンは英国RR社製の「ニーン」エンジンをコピー生産したRD-45(VK-1A)ターボジェット1基を搭載している。

しかし、開発・量産化を急いだために高高度飛行中に突然スピンに陥るなど、さまざまな欠陥を抱えていたが、速度計とエアブレーキが連動して速度をマッハ0.92に抑制することによってそれらの欠点を補った。
最終的に約15,000機が製造され、ソ連の他、チェコスロバキアやパキスタン、北朝鮮などに輸出されている。

実戦では、朝鮮戦争で中国義勇軍のMiG-15が米軍のF-86と激しい空中戦を演じた*1
また、第二次中東戦争(スエズ戦争)ではエジプト軍等のMiG-15bisがMiG-17Fとともに実戦活動を行ったが、ほとんどがイスラエル軍に撃墜されている。

現在ではほとんどが退役し、北朝鮮など一部の国が訓練機として運用しているのみである。

関連:MiG-17 MiG-21 F-100

スペックデータ

乗員1名(単座型)/2名(複座型)
全長10.38m
全高3.37m
全幅10.36m
主翼面積20.6
空虚重量3,861kg
最大離陸重量5,044kg(クリーン時)/5,574kg(増槽装備時)
最大兵装搭載量3,000kg
エンジンクリモフ VK-1Aターボジェット×1基
推力26.48kN
最大速度564kt
海面上昇率2,564m/min
実用上昇限度15,500m
最大航続距離718nm(機内燃料のみ)/1,067nm(増槽使用)
固定武装N-37 37mm機関砲×1門(弾数40発)
NR-23 23mm機関砲×2門(弾数80発×2)
兵装100kg/50kg爆弾増加燃料タンク×2基等


主なバリエーション

  • I-310:
    プロトタイプ。

  • MiG-15:
    初期生産型。

  • MiG-15P:
    全天候戦闘機型。MiG-15bisベース。

  • MiG-15SB:
    戦闘爆撃機型。

  • MiG-15SP-5:
    複座の全天候戦闘機型。MiG-15UTIベース。

  • MiG-15T:
    標的曳航機型。

  • MiG-15bis:
    エンジン強化型。エンジンはVK-1を搭載。

  • MiG-15bisR:
    偵察機型。

  • MiG-15bisS:
    護衛戦闘機型。

  • MiG-15bisT:
    標的曳航機型。

  • MiG-15UTI:
    複座練習機型。

  • S-102:
    MiG-15のチェコスロヴァキア生産型。

  • S-103:
    MiG-15bisのチェコスロバキアで生産型。

  • CS-102:
    MiG-15UTIのチェコスロバキア生産型。

  • Lim-1:
    MiG-15のポーランド生産型。

  • Lim-2:
    MiG-15bisのポーランド生産型。

  • SBLim-1:
    MiG-15UTIのポーランド生産型。

  • SBLim-2A/B:
    Lim-2をSBLim-1同様の複座型に改修した型。

  • 殲撃2(J-2):
    MiG-15bisの中国生産型。

  • 殲教2(JJ-2):
    MiG-15UTIの中国生産型。

  • BA-5:
    殲撃2の標的機改修型。

  • KS-1「コメット」(AS-1「ケンネル」)?
    本機をベースにした巡航ミサイル。詳しくは項を参照。


*1 当時の西側諸国で、この機体と互角に戦える戦闘機はこの機体のみだった。

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