Last-modified: 2017-08-25 (金) 17:57:16 (58d)

【MU-2】(えむゆーつー)

Mitsubishi MU-2 Solitaire/Marquise.

1960年代、日本の三菱重工が開発・生産した双発小型のターボプロップビジネス機

ビジネス機の市場規模が小さな日本でのセールスは振るわず、もっぱら防衛庁陸上自衛隊航空自衛隊)に納入された。
海外では北米を中心に世界27ヶ国へ販売され、1987年の生産中止までに762機が出荷されている*1

機体は高翼・双発エンジンの常識的なスタイルであったが、小型軽量な機体の割にキャビンのサイズが大きく、また、500km/hを超える高速性能や航続力も市場では好評だった。

このため、高速・小口輸送用の貨物機に改修された機体もある。

関連:MU-300

スペックデータ

定員7〜9名(用途別)
全長
(長胴/短胴)
12.03m/10.13m
全高
(長胴/短胴)
4.17m/3.9m
全幅11.95m
自重3.2t(種別により多岐)
最大離陸重量5,250kg(種別により多岐)
エンジンチュルボメカ アスタゾウIIK(562馬力)(A型のみ)
ギャレット・エアリサーチ TPE331-10-501Mターボプロップ×2基(B型以降)
最大速度571km/h
航続距離2,780km


自衛隊向け
形式MU-2SMU-2JLR-1
乗員2名
乗客-10名5名
全長10.7m12.03m
全高3.9m4.17m
全幅11.9m11.94m
主翼面積-16.55-
自重3.6t-
運用重量2.9t2,915kg-
最大離陸重量4.6t4,700kg
エンジンターボプロップ×2基
ギャレット TPE331-25AB
(605shp×2)
エアリサーチ TPE-331-1-151Aギャレット TPE331-6A-251M
(715shp×2)
プロペラハーツェルHC-B3TN-5ハーツェルT10178HB-11-
プロペラ直径2.29m
枚数3枚羽根
燃料容量375gal
(機内298gal+増加タンク77gal)
366gal-
最大速度460km/h-539km/h
巡航速度-525km/h440km/h
航続距離1,750km2,500km2,000km
実用上昇限度-27,000ft-
海面上昇率1,400ft/分-


バリエーション

  • MU-2A:
    最初の生産型。
    エンジンは仏チュルボメカ アスタゾウIIK(562馬力)を搭載。

  • MU-2B:
    アメリカ合衆国向け。
    エンジンをギャレット・エアリサーチ TPE331-25A(705馬力)に変更している。

  • MU-2C:
    防衛庁向けでB型の陸上自衛隊仕様。

    • LR-1:
      陸上自衛隊における連絡偵察機型。MU-2Cの制式名称。20機が導入された。
      キャビンの与圧を廃止*2し、乗員2席・乗客5席とした。
      偵察時はJKA-30Aカメラ 2基と12.7mm重機関銃M2を2挺装備できる。
      後継機のLR-2*3が導入されたため、2016年3月に用途廃棄

  • MU-2D:
    防衛庁向けにB型のエンジン出力を増強した型。三菱社内呼称。

    • MU-2E:
      防衛庁向けでD型の航空自衛隊仕様。

    • MU-2S:
      航空自衛隊向け捜索救難機型。
      機首に搭載されたドップラーレーダーが特徴。
      航法・通信装備の強化や救命具・マーカーのラックが設置された。
      投下用スライドドアや77ガロン入り増槽の増設、胴体両側面には水滴型の大型観測窓を設置。
      与圧キャビンは廃止されている。
      29機が導入されたが、老朽化によりU-125Aに交代し2008年に退役した。

  • MU-2F:
    D型のエンジン出力を増強し、長胴(ストレッチ)化した型。

  • MU-2G:
    F型の長胴タイプ。胴体下部に脚バルジを設けて車輪を格納した。
    乗員2名・乗客4〜12名。

    • MU-2J:
      航空自衛隊向け飛行点検機型。
      機体構造が一部強化され、航法・通信機器やオシロスコープ、グラフィックレコーダーなどの機材を搭載。
      4機導入されたが、老朽化によりU-125Aに交代し1994年に用途廃止となった。

  • MU-2J:
    F型のエンジン出力を増強した型。

    • MU-2K:
      J型の長胴タイプ。

  • MU-2L:
    J型のエンジン出力を増強した型。

    • MU-2M:
      L型の長胴タイプ。

  • MU-2N:
    最終生産型でL型のエンジン出力を増強したもの。

    • MU-2P:
      N型の長胴タイプ。


*1 これは、同じころに開発・生産されたYS-11が182機の生産にとどまったのと好対照な結果である。
*2 ただし後期モデルでは復帰。
*3 レイセオン?ビーチ350「キングエア」を購入し、装備品を自衛隊式に改修したもの。

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